聴覚障害のある子どもたち コンテポラリーダンスを体感

2023/08/05 00:01(公開)
「楓」の子どもたちとのワークショップ=あいトピアで
5、6日に豊橋プラットで「全自動煩脳ずいずい図」

豊橋市の「穂の国とよはし芸術劇場プラット」で5~6日、「PLATダンス・レジデンス作品集 康本雅子『全自動煩脳ずいずい図』」(豊橋市、豊橋文化振興財団主催)が開かれる。ダンサーで振付家の康本雅子さんが振り付けと演出を手掛ける本格群舞作品。これを前に、市総合福祉センター「あいトピア」で、聴覚障害のある子どもたちを対象にしたダンスのワークショップが開かれた。
 上演に合わせ、「障害のある子たちと楽しく体を動かそう」と、豊橋文化振興財団が企画した。参加したのは、市内のろう・聴覚障害児向けデイサービス「楓」を利用する年少児から中学3年までの14人。康本さんとダンサーの小山まさしさん、小倉笑さんが講師を務めた。
 子どもたちは康本さんらのまねをして体を動かしたり、ひらひらした1枚のティッシュペーパーを落とさないように体を動かしたり。2人1組になって腕や足で作る輪を潜り合ったり、互いの手を離さないように踊ったりする体験にも挑戦した。楽しみながらコンテポラリーダンスの入り口を体感した。
 小学5年の入来汐莉さんは「輪っかを作ってくぐるのが楽しかった。体を動かすのは好き。またやりたい」と喜んでいた。「聴覚に障がいのある子どもたちとのワークショップは初めてですが、みんなが人懐こいお陰で、想像以上に意思の疎通が出来ていたと感じられました。また、一つのことに対する集中力もとてもすごく、子どもたち自身で発展させて動きを作っていたのが素晴らしかった」と康本さん。作品について「私自身がこれを踊るのは本当にこれが最後なので、なんとかやり切りたいと思います」と意気込みを語った。
 「全自動煩脳ずいずい図」は、市と豊橋文化振興財団が展開する豊橋アーティスト・イン・レジデンス「ダンス・レジデンス」の事業として康本さんが2019年に豊橋に滞在して制作。20年に京都や東京、福岡で上演された。今回康本さんの代表作ともなった同作品をリクリエーションして豊橋で初披露する。
 いずれも午後2時半からアートスペースで。一般3500円、25歳以下1700円、高校生以下1000円(未就学児不可)。当日券も販売する。問い合わせはプラットチケットセンター(0532・39・3090)へ。   
【田中博子】
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

藤城建設 さわらび会 住まいLOVE不動産 虹の森 蒲郡信用金庫 光生会
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国