豊橋市中央図書館で防災と減災の発達史紹介

2023/09/10 00:02(公開)
関東大震災から今年6月の豪雨まで災害資料を集めた企画展=豊橋市中央図書館で
関東大震災から100年に伴い資料展

 関東大震災発生から今月で100年を迎えたのを機に、豊橋市中央図書館で東三河の防災と減災の発達史を紹介する資料展が開かれている。関東大震災以降の館内収蔵品など関連資料から、自然災害への対策が「防ぐ」に「減らす」の要素も加わっていくのが分かる。10月9日まで。
 関東大震災から今年6月の東三河豪雨までの災害に関連する資料約50点が並ぶ。地震や大型台風のほかに竜巻など、東三河を襲った自然災害の紹介だけでなく、対策や備えについての考え方の変遷にも焦点を当てた。
 地域を襲った自然災害として、津田校区の突風(1926年)や13号台風(53年)、600棟が全壊した伊勢湾台風(59年)などの写真や記録などを紹介。重軽傷者415人が出て約2000棟の建物が被害に遭った99年の竜巻や今年6月の豪雨災害も収めている。
 この間、95年の阪神大震災を機に、建物の耐震化や家具固定などの「減災」も強化された。現在も災害時の指針として残る「災害救助法」「災害対策基本法」も発端は南海地震(47年)や伊勢湾台風。被災の教訓が現在ある防災と減災の考えに反映されている点が展示資料から読み取れる。
 24日午後2時から3階で「防災最前線」と題した記念講座も開く。市防災危機管理課の職員による講話のほか、防災グッズの使い方も学べる。定員は25人で応募多数の場合は抽選。締め切りは15日。申し込み、問い合わせは中央図書館(0532・31・3131)へ。
【加藤広宣】
13号台風で被災した神野新田町の集落(提供)
13号台風の被災状況調査資料
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