農業用ドローン販売などを手掛ける「イノチオプラントケア」(豊橋市若松町)は、果樹農家向けに農薬散布に使う自動航行ドローンのシェアリング事業に乗り出す。高額な機体購入の必要がなく、資金力の弱い小規模農家への普及を図る。今秋にも三河や知多、遠州で希望者を募る。
ミカンなどの果樹園は中山間地に多く農地集約が進まないため、小規模経営が主流だ。果樹の農薬散布には防護服が必要で、夏の作業は暑さとの戦い。高齢化に伴う労働力不足で持続可能な生産が課題となっている。
農業用ドローンを使った農薬散布は稲作が中心だった。三河や遠州はミカン農家を中心に果樹園が多い大産地で知られる。同社では十分な効果を持ち、自動航行をプログラムした大型ドローンをシェアリングサービスで普及させたい考えだ。
農家には果樹園の地形や葉の茂り具合などを測量し、3Dマップにデータ登録する。農薬散布ルートや散布量などを最適化して独自の自動航路を設定。薬剤の手配なども同社で担う。
同社によると、農薬散布や自動航行などが可能な大型ドローンは450万円以上。シェアリングの特色を生かして小規模農家でも利用しやすくなるという。
利用にはライセンスが必要。今秋に希望者向け事業説明会を開き、来春には4機で事業開始予定。問い合わせはイノチオプラントケア(0532・25・5727)へ。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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