スリランカ出身で豊橋技科大に学んだチンタカさん、母国発展へ豊橋の企業見学

2025/05/07 00:00(公開)
意見交換した豊橋技科大の大門裕之教授、チンタカさん、中村県議(左から)=豊橋市内で

 スリランカから日本に留学し、豊橋技術科学大学で学んだグナティラカ・チンタカさん(53)が、支援者らとともに豊橋市内の企業4社を見学した。チンタカさんは「両国をつなぐ活動をしたい」と話している。

 

 母国の高校を卒業後、文部科学省の招きで留学。広島県の呉工業高等専門学校を経て、豊橋技科大に編入した。情報通信を学んだ。現在は富士通のシニアダイレクターとして働く。

 

 技科大地域との交流で今でもホストとして家に泊めてくれる家族がいるというチンタカさん。豊橋市内の企業を改めて学び、母国の発展に生かすことにした。

 

 訪問したのは「大栄THA」「福井酒造」「イノチオホールディングス」「松浦園芸」。各社の事業内容の説明を受けた。

 

 チンタカさんはたとえば、大栄THAの持つ高濃度気体溶解装置を設計・製造技術に注目し「水の浄化はスリランカのいろいろなところで適用できる。汎用性が高い」と評価した。また福井酒造ではスリランカ産の7種の米を手渡した。酒造りに使えるか調べてもらう。また同社の環境に左右されずに酒造できる機材にも感心していた。

 

 その後、豊橋市内の飲食店で意見交換した。同市選出の中村竜彦県議は「チンタカさんのように、技科大には優秀な人材が多い。ホームステイほどではなくとも、市民が親身になって支援する制度をつくり、希望者が役所に登録するようにしてはどうか。豊橋をもっと好きになってほしい」と語った。技科大について「まだまだ可能性を秘めていると思う。大学を誘致した先人にならい、関係機関や大学関係者が結束し、地域活性化に生かしたい。自分も協力したい」と述べた。

 

 豊橋を第二の故郷というチンタカさんは「英語が通じるスリランカのソフトウェア技術は世界から注目されている。日本ともウィンウィンの関係を築きたい」と語った。

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山田一晶

1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。

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