大阪のだんじりを譲り受け 蒲郡「蒲形区 い組保存会」

2023/10/17 00:01(公開)
新しい山車を迎えた「い組保存会」=八柱神社で
 蒲郡市の「蒲形区 い組保存会」は15日、大阪府高石市東羽衣で使われていた「だんじり」を譲り受けた。長年にわたり宮成町の大宮神社の祭りで使ってきた山車が老朽化したためだ。
 祭りは例年、10月第2土曜と日曜に、い組を含めた8総代が集結し、チャラボコ太鼓の演奏や踊り、手筒花火の奉納などがある。
 い組の山車は、1955年に大工が建造した。78年からは軽トラックのシャシーの上に載せて使ってきた。保存会は一般に認められていない山車だったことや、老朽化などの問題で修繕するから新調するかを話し合った。
 会の上和田貴義会長は、全国の祭り保存会に連絡を取り、使われず保管されている山車を探した。この結果、「だんじり」の利活用を支援する人に出会い、い組の思いなどを伝えると、「だんじり」を譲り受けることができた。2002年に建造され、19年まで使われた。高さ3㍍、全長4㍍。
 7~8日に開かれた祭りは、これまで使ってきた山車で最後の練り込みをしたほか、大宮神社で笛や子踊りを披露した。13日から2日かけて、上和田会長が「だんじり」をトラックで運んできた。
 15日は、い組の倉庫がある旭町の八柱神社で入れ替えの記念式典を開いた。保存会メンバーや地域住民らが集まり、神事などを執り行った。
 上和田会長は「今まで組を支えてきた山車には感謝の気持ちでいっぱいです。新しい山車を引きたいな、と思えるような祭りにしていきたい」と話した。
【林大二朗】
7~8日の祭りで最後の練り込みをした山車=大宮神社
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