時習館高130周年 豊橋で記念式典

2023/10/28 00:02(公開)
あいさつする寺田校長=アイプラザ豊橋で
 県立時習館高校の130周年記念式典が27日、豊橋市草間町の「アイプラザ豊橋」で開かれた。在校生、同窓生、PTA会員ら多くの人が出席し、節目を祝った。
 実行委員長の小池高弘さんは「これまで時習館に尽力された先生や関係者に感謝します。同窓会としても、奨学金の支給や国際交流など、在校生への支援の幅を広げていきたい」と述べた。
 寺田安孝校長は「次の10年、50年、100年に向けて、伝統を大切にしながら、多様な教育に応えられる学校運営をしていきたい。日本の未来を背負い、学び続ける人材を輩出できるよう、精いっぱい取り組みたい」と語った。
 浅井由崇市長や衆院議員の根本幸典氏らも祝辞を述べた。
 生徒代表の中田拓一郎さん(2年)は「時習館を愛し、仲間と切磋琢磨(せっさたくま)し、世界の支えとなっていく」と誓った。
 記念講演では、2014年にノーベル物理学賞を受賞した名古屋大学教授の天野浩さんが「大学で経験できる社会の考え方」を演題に、青色LEDとの出合いや勉強する意味などを語った。
 1893年に「私立補習学校時習館」として開校。2026年には中高一貫校となる。課題論文や批判的思考に取り組む探究的学習プログラム「国際バカロレア」の導入を目指す。
【北川壱暉】
講演する天野さん
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