豊橋市長選(10日投開票)は6日で選挙期間の折り返しを迎えた。後半戦へ向け各候補が舌戦を繰り広げている。主要候補の陣営では日中の街頭演説、夕方以降の個人演説会で着実に支持を伸ばそうとするのが従来型の運動だった。一方、SNSを主戦場とする独自のスタイルも現れた。
近藤喜典氏(45)は日中は街頭演説で夕方以降はほぼ毎日3カ所で個人演説会を開いている。地域の公民館や市民館などを借り、地元有権者とひざ詰めに近い距離感で自身の具体的な政策を語りかける。4日夜に伊古部町公民館で開いた演説会には近隣から50人余りが詰め掛けた。
近藤氏は、小中学校の給食費負担軽減に伴う8億円近い財源の再分配などの施策について、解説を交えつつ語り掛けるように訴えた。
SNSでは毎日、一つの政策課題をテーマに取り上げた動画を配信し続ける。近藤氏は「若者を中心に市長選を知らない人が想像以上に多い。ダイレクトメッセージでの応援や、SNS経由の知人から集会に呼ばれることもある」と新たな有権者の掘り起こしにも期待する。
現職の浅井由崇氏(62)は街頭演説と夕方からの個人演説会で着実に支持を訴える。5日午後7時半から羽田八幡宮で約60人を集めた個人演説会では、「人づくり」「産業振興」などの取り組みについて「共働き世代が子育てしやすいまち」で2年連続3位の実績を強調した。「ベッドタウンと競った上で次は1位を目指す」とした。人口減少社会へ向け「選ばれるまち」となるための問題意識を訴えた。
新たな施策の柱「スポーツやエンタメを生かしたにぎわい創出」で、豊橋公園で計画中の新アリーナと東側エリア一体整備の合理性を主張。県アリーナと連携したコンテンツ充実で人を呼び込む活用法や、運動施設など公園内の再整備の必要性もまじえ「市政の前進か後退かを選ぶ戦い」と語り掛けた。
期間中の街頭演説や個人演説会はしないのが独自のスタイルだ。過去の市議選でも、選挙期間中の個人演説会はしていなかったという。
毎朝8時から始まる選挙運動はもっぱら豊橋駅東西口での街頭アピールだという。駅ビルや鉄道利用者ら通行人に手を振ったり、求めに応じて記念撮影に興じるなど他候補とは明らかに違う運動スタイルだ。
長坂氏は「市議の頃から有権者とは市政報告会や対話集会などで直接的なコミュニケーションを育んだ」と自信をのぞかせる。今年開いた市政報告会や対話集会は100回を超える。報告会場への参加者が支持者と重なるかが試される。
長坂氏は「選挙期間でしかできないことは、自分への投票を呼び掛けること」と新たな票の掘り起こしを目指す。
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