ヤマゴ畜産のアンテナショップ「watowa」、地域振興につなげたい河合社長の思い

2024/11/10 06:00(公開)
「watowa」外観=エムキャンパスウェスト2階で

 田原市の養豚業「ヤマゴ畜産」は、豊橋市駅前大通2のエムキャンパスウェスト2階にアンテナショップ「watowa」をオープンした。人にも豚にも優しい設備などから作られた良質な豚肉や、田原の産品を取り扱っている。

 しゃぶしゃぶや焼き肉など各種用途の豚肉のほか、ローストポーク丼、プルドポーク丼、プルドポークサンドなどイートインやテークアウトできるメニューもある。豚肉に合うビール、たれなど田原の生産者とのコラボ商品も。店内にはキッズスペースがあり、カフェのような感覚でイートインを利用ができる。

 「毎年、最新の機器などを取り入れるチャレンジ精神の一環としてオープンした」と語る河合充社長。「消費者から直接意見を聞き、勉強する場でもあり、モチベーション向上につながる。生産者コラボを通して地域振興につなげていきたい」と意気込んだ。

 ヤマゴ畜産の前身は家族経営の農家。野菜の仲買いなども手がけていた中、1973年に養豚に着手。手探りながら繁殖にも挑戦するなど、事業を拡大してきた。92年に有限会社化し、現在の社名となった。

 野田町にある本場のほか、神戸町と知多郡美浜町にも農場がある。世界的な種豚会社「PIC」の総代理店「イワタニ・ケンボロー」から世界的に実績のある豚を買い付けて本場で繁殖し、県内有数の年間4万頭を豊橋を中心に県内に出荷している。

 農場は県内でもトップクラスの設備投資をしており、空調や清掃をはじめ多くの設備が自動化されている。シャワー室を完備するなど特に衛生面を重視しており、健康でおいしい豚を育てるだけでなく、従業員が快適に働ける環境にもつながっている。

 河合社長は「畜産のイメージ向上にもつながっている。後継者問題もある。一人でも働く人が増えてほしい」と話す。「すべてがつながっていく形にしたい。常にいろいろなことに前向きに取り組むチャレンジ精神を大切に、これからも販路や商品の開発を進めていきたい」と語った。

店内のイートインスペース
清潔な環境で育つ豚(提供)
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岸侑輝

 1988年生まれ。三重県津市出身。
 地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
 趣味は一口に言うとゲーム。著名なタイトルをすべて網羅しているわけではないが、コンシューマーはファミコン時代から「ドラゴンクエスト」などを親しんでいる。ジャンルは問わず、環境としてはオンライン、カード、ボード、テーブルトークなど手広くプレーしている。
 好きなものは甘いもの。犬派。写真は実家の猫。

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