蒲郡市形原町の山村まい子さんは、阿波おどりを通じて地元を盛り上げようと活動を始めた。東海市の阿波おどり団体「きさらぎ連」が協力、3月30日に西浦園地で開かれる「西浦温泉桜まつり」で踊りを初披露するため、市内外の仲間と一緒に準備を進めている。
阿波おどりは徳島県で約400年続く伝統芸能。大太鼓や締太鼓、三味線、笛などの楽器からなる「鳴り物」と呼ばれる楽器隊のリズムに合わせ、男性は法被を着て自由に大きく動く「男踊り」、女性は浴衣と編み笠を身に付け、しなやかに動く「女踊り」に分かれて踊る。
山村さんは夫の佳史さんと一緒に西浦町でサップ体験教室を運営しながら、地元の子どもらにマリンスポーツ体験や海のワークショップを開き、蒲郡の海の魅力を伝える活動に取り組んでいる。
昨年12月、市が蒲郡を市外に広くPRする活動に励んでいることを知り、市民として多くの人を蒲郡に呼び込む手助けをしたいと思い始めた山村さん。東京に住んでいた時、阿波おどりのイベントに参加したことを思い出した。
見ている人も一緒に参加して盛り上がっていたのが印象的だった。振り付けが分からなくてもリズムに合わせて動くだけで楽しい気持ちになる阿波おどりを、ぜひ市内で普及させ、蒲郡の新たな観光資源にして地域の活性化につなげたいと考えた。
ワークショップで知り合った「きさらぎ連」の中栄稔代表と堀口知子副代表に相談した。県内で阿波おどりを広めようと東海市や大府市などのイベントで魅力を発信している。中さんらは山村さんの熱い思いに共感して快く協力。山村さんも団体に入り、知り合いなどに声掛けした。賛同した人や興味を持つ人など市内外から10~50代の計20人が集まった。
今月17日から拾石町会館で練習を始めた。中さんと堀口さんが基礎的な踊り方と、大太鼓を使って鳴り物の演奏の仕方を指導している。今後は西浦温泉桜まつりで必要な舞台構成なども考えていく。
山村さんは「活動を通じて、将来は徳島の人との交流や『がま阿波おどり』と名付けたイベントを企画し、多くの人を蒲郡に呼んでまちのにぎわいの創出に貢献したい」と笑顔で話した。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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