豊川市教委、三河国分寺の発掘調査まとめる

2024/01/30 00:00(公開)
西北院(仮称)があったとされる場所で調査結果を説明する市教委職員=三河国分寺跡で
 豊川市教育委員会は、八幡町本郷の国指定史跡「三河国分寺跡」の発掘調査結果をまとめた。今年度で調査を終え、史跡整備に向けた報告書を作る。2月4日午前10時と午後1時に一般向けの現地説明会を開く。
 国分寺は国分尼寺とともに、奈良時代に聖武天皇の指示で全国約60カ所に設置された。市教委は85年から史跡の公有化を進め、発掘調査を続けてきた。2019年度から5年間かけて史跡整備に必要な発掘調査に取り組んだ。これまでに南大門、金堂、講堂、回廊、塔跡などのおおよその位置を特定した。
 最終年度となる今年度は西側の築地塀や西北院(仮称)を含めた6区画を調査した。築地塀とその基底部の一部や儀式の際に使う旗を支える幢竿(どうかん)支柱と考えられる二つの大型の掘り込みなどを確認した。
 また昨年に引き続き、西北院の内部調査では8棟の掘立柱建物を見つけた。これまでの調査で、寺の東西に約20㍍の長い建物があったことが分かった。市教委は僧房に相当する建物があると考えたが、他の国分寺と比較して規模が小さかったことや、生活用品が出土しなかったことから僧房に相当しないが、何らかの役割を果たしていたとみている。
 今後は調査で得られた成果を整理し、報告書にして具体的な整備計画の策定に取り組んでいく。
 説明会は1時間程度。参加予約不要。近隣に臨時駐車場を設ける。小雨決行、荒天中止。市ホームページで告知する。
【林大二朗】
見つけた掘立柱建物
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