「クローン病」患者向けの料理を共同開発

2024/02/10 00:00(公開)
クローン病患者向けに開発した料理を紹介する波多野総料理長=蒲郡商工会議所で
蒲郡クラシックホテル波多野総料理長と市民病院の谷田医師

 蒲郡市の「蒲郡クラシックホテル」総料理長の波多野忠明さんと市民病院消化器内科特別診療科部長の谷田諭史医師は、「クローン病」患者向けに脂質を制限した料理を共同開発した。12日からホテル公式ホームページ=QRコード=から予約を受け付ける。
 クローン病は、口腔(こうくう)から肛門にいたる消化管で炎症などを起こす病気「炎症性腸疾患(IBD)」であり、国の指定難病の一つ。10代から20代の若者に起きることが多い。脂質を摂り過ぎると、症状が悪化するため、普段から食事制限を強いられている。外食も自由にできない。
 厚生労働省によると、2019年現在で全国で4万4245人に達している。東三河では、中等症以上の患者が500人いる。
 谷田医師はクローン病を発症した食べ盛りの若者が、楽しく食べられる料理を作れないかと考えていた。市観光まちづくり課などを通じて市内の旅館やホテルに相談した。
 蒲郡クラシックホテルは、患者が安心して家族や友人と同じメニューを味わいながら楽しいひと時を過ごしてもらおうと、共同開発を決めた。波多野総料理長らは、谷田医師と市民病院栄養科の助言を受け、脂質を抑えた食材の選定や調理法を考え、和食と洋食の料理を開発した。
 メニューは洋食が豊根産チョウザメスモークやズワイガニ、ブイヤベース、鶏モモ肉、マロンのロール、半田産クロガネモチ蜂蜜風味、蒲郡みかんゼリーなど。和食がカボチャ千鳥やマダラ塩こうじ焼き、みかわ錦爽鶏和風ハンバーグ、サツマイモ炊き込み御飯などを用意した。あっさりとした味で食べやすい。
 料金は1万2000円(3~4人分のパーティープレート)。完全予約制で提供日は4月16日。テークアウト販売で蒲郡クラシックホテル本館での受け渡しになる。
 波多野総料理長は「
安心しておいしく食べられる料理となっています」と話した。
【林大二朗】
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