豊橋で吉田塾例会 前金沢市長の山野さん講演

2024/02/15 00:00(公開)
「運が良かった」と人生を振り返る山野さん=山本事務所で
 若手経営者らの勉強会「吉田塾」(塾長、山本明彦元副金融担当相)は13日夜、豊橋市西松山町の山本事務所で第158回例会を開いた。ゲストは、ソフトバンク戦略顧問で前金沢市長の山野之義さん。「運が良い」という自身の人生や、同社の能登半島地震支援について語った。
 1962年3月、金沢市生まれ。慶応大学文学部卒業後、90年にソフトバンクに入社。95年に金沢市議に当選し、2010年に市長に就任した。本庁舎内のペーパーレス化やスポーツ施設の整備などに取り組んだ。22年3月に石川県知事選に立候補するも落選。10月にソフトバンク戦略顧問に就任した。
 大学3年で先輩と起業したが失敗。400万円の借金を背負ったが、めげずに大学時代に培ったコンピューターの知識を生かしたいと、上場前のソフトバンクにアタック。電話では断られたが、本社に出向いて熱意を伝えたことで入社が決まった。「日本経済やIT業界が右肩上がりだったのが幸いした。未経験でもさまざまな仕事を任せてくれたのは財産」と振り返った。
 だが、32歳で母が余命半年の宣告を受けた。最後の親孝行で何のあてもなく地元に戻った。「何をやろうかと考えたとき、営業力だけは自信があった。自分なら一番セールスしやすいと思って調べたら、翌年4月に市議選があると分かった。街にも恩返しできれば良いという思いで立候補した」と話す。「最初の選挙の得票数は下位で、違う年だったら落選していた。運が味方してくれた」と語った。
 現在は、ソフトバンク戦略顧問として、1月の能登半島地震支援などに取り組む。衛星インターネットサービス「スターリンク」による環境整備や、避難所への通話・充電サービスの設置などを話した。

 また、大阪などでまちごとホテルを運営する「SEKAIHOTEL」社長の矢野浩一氏を招いて、第157回例会があった。
【北川壱暉】
観光によるコミュニティー作りを語る矢野社長(提供)
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

蒲郡信用金庫 住まいLOVE不動産 光生会 さわらび会 藤城建設 虹の森 パーソナルカラー診断の名古屋・愛知
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国