豊橋技科大、中野副学長が最終講義

2024/03/05 00:01(公開)
最終講義で教壇に立つ中野教授=豊橋技科大で
 豊橋技術科学大学副学長の中野裕美教授(材料工学)が4日、今年度末での定年退職を前に最終講義を開いた。女性の少ない工学分野で常に先例となり、研究活動や男女共同参画にかかわったこれまでを振り返った。
 中野教授は豊橋技科大卒業後、村田製作所、龍谷大学を経て2009年度から母校の教壇に立った。今年度まで副学長としてダイバーシティーなどを担当した。21年10月から23年3月まで本紙「発言」を執筆した。
 研究生活で出産や育児を経験し、学会で託児所を設けるアイデアも一般化した。研究への男女共同参画について、中野教授は「日本はまだ世界から遅れている。先例のモデルがなく進展しづらいが、世界も少し昔は同じような状況だった」と説明した。
 学生のほか、研究室の卒業生、研究パートナーらが聴講した。講義では長年の研究生活で大切にした「あきらめない」「利他の心」「チームワーク」を取り上げた。そのうえで中野教授は「偏見や思い込みは人の目を曇らせる。人のために役立つ研究を目指し、常に柔軟な思考や発想力を保ってほしい」と願った。
【加藤広宣】
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