若手経営者らの勉強会「吉田塾」(塾長、山本明彦元副金融担当相)は15日夜、豊橋市西松山町の山本事務所で第167回例会を開いた。講師は村井社会保険労務士事務所代表の村井真子さん。「女性活躍の推進の課題と実践」と題し、女性活躍推進の課題や必要性、企業での採り入れ方など語った。
1983年福島県いわき市生まれ。総合士業事務所で経験を積み、2014年に豊橋市で独立開業した。一般社団法人移住者人材バンクの代表理事も務める。
女性の職場環境について男女に賃金格差がある▽女性の非正規労働者の割合が高い▽女性管理職者割合が低い―などの現状を解説し、原因を「職場での性別役割に強い固定観念があるほか、仕事と家庭の両立支援が不足している」と指摘。「育児中の女性は重要な仕事を担当せず守られるべき、管理職は男性の方が向いているなどといったバイアスが働き、女性の活躍する場が限られる傾向にある」と説明した。
女性は「労働時間の長さ」を敬遠する一方、男性よりも「経験」を重視する傾向にある。「フレックスタイムや時短管理職の導入など労働時間の短縮施策を進めつつ、入社早期から意識研修やメンター制度などで経験を積ませる必要性がある」と説いた。
村井さん原作の電子漫画「御社のモメゴト それ社員に訴えられますよ?」(KADOKAWA)が話題となっている。今春出版されてから、さまざまなメディアに取り上げられている。
主人公で小学生の娘を育てるシングルマザーの社労士が、不倫、セクハラ、パワハラ、うつ、不当解雇などの社内トラブルを次々に解決する姿を描く。「社労士はドラマでも描かれないし、身近な仕事ではない。これから目指す人、職場環境に悩んでいる人に仕事を知ってほしい」と話す。
最近は就業規則や給料についての相談が増えている。そこで感じたのは「経営者と従業員の情報格差」。「法律本やインターネットで調べても求めている情報にはたどり着けない。この本がきっかけで気軽に社労士に相談できる環境になればうれしい」と期待する。Amazonなどで購入できる。1089円。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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