豊川高出身の安藤選手が優勝、亜由子選手は3位

2024/03/11 00:01(公開)
ゴールする安藤選手=バンテリンドームナゴヤで
名古屋ウィメンズマラソン、パリ五輪出場は逃す

 パリ五輪女子マラソン代表の最後の1枠を懸けた「名古屋ウィメンズマラソン」が10日、名古屋市東区の「バンテリンドームナゴヤ」を発着点に開かれ、豊川高校出身の安藤友香選手(ワコール)が7年ぶりの自己ベスト更新となる2時間21分18秒で初優勝した。豊橋市出身の鈴木亜由子選手(JP郵政G)は、自己ベストの2時間21分33秒を記録したが3位。代表3人目は前田穂南選手(天満屋)に決まった。

 中盤まで日本勢は、安藤選手、加世田梨花選手(ダイハツ)、鈴木選手の順で先頭集団を走った。33㌔過ぎで安藤選手がペースアップ、加世田選手が必死に食らいつく展開に。鈴木選手も38㌔過ぎで加世田選手に3秒差まで迫ると、39㌔で抜き返した。最後は、安藤選手が2023年アジア大会優勝のチュンバ選手(バーレーン)とのデットヒートを制した。
 安藤選手は「パリには行けないが、優勝できてよかった。離されたときは苦しかったが、前だけ見て走ったら追いつけた」と涙を流しながら喜んだ。
 初マラソン以来の自己新記録について「あのタイムを意識していたし、調子に乗っていた。ただ、あの経験があったからこそゲームを動かせたと思う。新たなスタートにして頑張りたい」と前を向いた。
 鈴木選手は「目標に届かなかった。力不足で悔しい」と話した。一方で「日本記録に挑もうと、一か八かで練習からとにかく攻めた。スタートに立つまでやれることはできた。悔いはない」と胸を張った。名古屋でのレースに「地元だから走りたい気持ちが自分をつき動かした。沿道からの声援で、最後まで気持ちを切らさずに、力を出し切ろうと思って走れた」と感謝した。

 父の伸幸さん、高校時代の恩師夏目輝久さんらも「亜由子がんばれ」と書いたうちわや「魂の走り」の応援幕を掲げ、声援を送った。信幸さんは「完走できるかなと心配になった。皆さんの応援が亜由子の背中を押してくれた。最後までよく粘ったと思う」とたたえた。
【北川壱暉】
インタビューに答える鈴木選手
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