故国島さんの作品101点ずらり

2024/04/28 00:00(公開)
彫刻作品で庭のような空間を演出=ギャラリー「サンセリテ」で
豊橋のギャラリーサンセリテで個展

 国内外で活躍し、2022年3月に亡くなった愛知ゆかりの芸術家国島征二さんの彫刻やミクストメディア作品などを並べた個展が、豊橋市向山大池町の「ギャラリーサンセリテ」で開かれている。市美術博物館に新たに設置された「光庭」は遺作。リニューアルオープンで公開されたことを機に、今回の展示会を企画した。30日まで。
 1937年、名古屋生まれ。国内外で個展、グループ展への出品を重ねたほか、サンフランシスコ国際空港中央ターミナルをはじめ各地の公共彫刻も手掛けている。県立豊丘高校にオブジェがある。「サンセリテ」では何度か個展を開いた。
 会場には収蔵品と国島さんのアトリエから預かった101点が並ぶ。室内を大きく二つに分け、片方には黒御影石や金属を使った大きな彫刻作品を配して「光庭」を思わせる空間を演出。もう片方には毎日手掛けていたという、石や幾何学模様、裸婦といったドローイングの数々、日記のように制作を続けてきた「Wrapped Memory(ラップドメモリー)」シリーズを展示した。
 「Wrapped Memory」は、自身の思い出の品を組み合わせた半立体作品。文庫本や鉛筆、スプレー缶、電球、時計など、日々の暮らしで使ってきた道具や身の回りの素材をひもでしばって樹脂で固め、鮮やかな色彩にした額作品だ。ほかにも、石と金属とを絶妙なバランスで立体パズルのように組み合わせた、温かみある彫刻作品なども並んだ。
 また、長年コラボを続け、「光庭」でも共に仕事をした造園家の糟谷護さん、建築家の新田康雄さんとの過去の制作活動の記録も用意した。さまざまな角度で国島さんの活動を振り返ることができる。
【田中博子】
多彩な作品が並ぶ会場
国島さんの最後の作品となった豊橋市美術博物館の「光庭」
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