豊川・財賀寺の「観音二十八部衆」修復が終わる

2024/05/05 00:00(公開)
修復を終えた8体の二十八部衆=財賀寺で
 豊川市の財賀寺が所蔵する市指定文化財「観音二十八部衆」の修復が終わり3日、本堂に搬入された。今秋の開創1300年に向けて、2015年から全28体の修復を順次進めており、この日、最後の8体が寺に届いた。
 国宝なども扱う京都市の「美術院」に依頼した。欠損した指先、虫食いによる穴、腐った部分の補修などをした。仏像と同じ材料を使い、なくなった部分を作り直したほか、虫の穴は丁寧に埋めた。
 今回の8体は、「摩喉羅(まごら)」など。名称がはっきりと分かっているのはこの1体のみで、他の7体は「風神」「雷神」などと推測される。美術院が車に乗せて寺へ届けた。
 寺は8体をはじめ、すでに修復を終えた二十八部衆すべてを本堂で6日まで展示する。また開創1300年の御開帳に合わせ、10月12日から11月4日まで展示がある。
 二十八部衆は、寺の秘仏本尊になっている千手観音に従う神々とされる。寺の像は室町時代に作られたという。
 西本全秀住職は「すべての二十八部衆の修復が終わり、ほっとしています。6日までの展示や秋の御開帳で、多くの人に見てもらいたい」と話した。
【竹下貴信】
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