文化向上へ豊川市民の企画「こりんぐ」活動10年

2024/05/16 00:00(公開)
10周年記念誌を持つメンバー=豊川市文化会館で
 市民有志が自ら企画し舞台公演などをする「とよかわ舞台公演実行委員会『こりんぐ』」が、設立され10年。当初は文化会館で公演をしてきたが、近年はロビーコンサートや会館を飛び出した公演を展開し、評価されている。
 2006~10年に旧宝飯郡4町と豊川市が合併した。新市として一体感を出すために文化芸術の役割に注目し、行政と市民が協力して12年に「とよかわ文化芸術プラン」を策定した。プランに基づいて13~14年にあったワークショップ「みんなで舞台公演をつくってみよう~企画から本番まで」がきっかけになり、こりんぐが設立された。現在のメンバーは20~70代までの15人。
 第1回公演は14年に音羽文化ホールで開いた劇団かかし座の公演「ハンド・シャドウズ・アニマーレ」。手影絵のパフォーマンスで来場者を魅了した。15年には、まだあまり知られていなかったピアニストの清塚信也さんを招いたリサイタルを開いた。
 その後も毎年のように公演を続け、19年には赤塚山公園、大橋屋など会館を飛び出したテーブルシアター、23年には三明寺や豊川稲荷表参道で「あっちこっちde門前ズ」を展開した。

今年3月に記念誌発行

 市民が企画から出演者との打ち合わせ、チラシの作成、当日のチケットのもぎり、弁当の準備などすべてをこなす。これら取り組みが、行政が主催する公演では思いつかないような出演者の選択や公演内容につながり評価される。10周年記念誌を今年3月に発行した。
 メンバーは「地域文化の向上につながればと頑張っています。来場者の感想に『知らなかった出演者でしたが素晴らしい内容でした。来てよかった』などがあり、私たちの活動が評価されていると感じます。公演を重ねることで一人ひとりが成長し、さらに素晴らしい内容につながっている」などと話す。
 委員長の藤井邦夫さんは「私たちでなければ思いつかないような公演、何より私たち自身が面白いと思う公演を今後も企画し、多くの皆さんに楽しんでもらえるように頑張っていきます」と意気込みを語る。
【竹下貴信】
こりんぐが企画した公演(提供)
受け付けの準備(同)
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