食品スーパーを展開する「渥美フーズ」（本社、田原市）は、豊橋市東七根町の「道の駅とよはし」に自社農園でとれた農産物の加工食品や土産品を販売する「Ｂ.Ｙ　ＡＴＳＵＭＩ」を６月１日にグランドオープンする。開店初日は道の駅から電動車（ＥＶ）で近隣の自社農園を巡る見学ツアーもある。
　２０２１年12月に同市寺沢町で始めた自社農園「オアシスファーム」は養鶏場や三角牛の放牧場などがあり、レモンやオリーブを栽培する。
　新店舗では鶏卵は小売りのほか、地元豆腐店と協働したおからのケーキやレモンを使ったケーキを販売。地元農家のイチゴを
加工したストロベリーケーキのほか、東三河の人気の土産物など約50種類の地場産品が並ぶ。ドライブやアウトドアで楽しめるよう、商品をカップに詰めて販売する「ＭＯＴＴＥＣＯ　ＣＵＰ（モッテコカップ）」コーナーも設ける。
　今後は自社農園で収穫したオーガニック野菜や果物をつかったフレッシュジュースのほか、クラフトビールなどの開発や販売も目指す。
　マネジャーの小泉仁敬さんによると、農園と道の駅の来場客をつなぐバックヤードから店名に「Ｂ. Ｙ」を冠した。道の駅の「経由地」などの特徴も込めた。
　小泉さんは「収穫から加工、販売まで６次化が整った。魅力ある地場産品を発信する拠点としたい」と話す。
　見学ツアーは道の駅のＥＶバギー「ネクストクルーザー」で農園施設を巡る。午前９時半と午後１時半から、各回先着６人。参加費３０００円（土産代込み）、要自動車運転免許。問い合わせは道の駅とよはし（０５３２・21・３５００）へ。
【加藤広宣】