航空宇宙分野に進出 豊川の三鷹製版

2024/06/05 00:01(公開)
導入した最新の設備と鷹巣副社長=三鷹製版で
 精密機械向けメタルネームプレート(金属銘板)を手掛ける豊川市二見町の「三鷹製版」は、航空宇宙分野に進出し、業務の拡張を目指している。
 プレートは、工作機械や精密機械などに取り付ける名札のような存在。製造した企業名や製造番号を明記してある。この技術を生かし、飛行機などで使われる部品のネームプレート製造に進出した。
 ナブテスコなど日本有数の大手企業と取引し、ボーイングの「777X」「737MAX」や大手メーカー発注の海外機体メーカーの部品などのネームプレートを製造する。
 今後の需要拡大を見込んで、計画的に工場を増設している。また来年は70周年を迎え、新しい中長期経営計画(10カ年)によりさらに増設を予定する。航空宇宙・防衛産業に特化した品質マネジメントシステムの国際規格「JISQ9100」を取得し、航空宇宙産業の特殊工程作業に対する国際的な認証制度「Nadcap(ナドキャップ)」の取得準備を続ける。さらに高度な工作機械の導入を進める。
 また同社は「アジアナンバー1航空宇宙クラスター形成特区」に指定され、税制上の優遇を受けられるようになった。これらは豊川市と連携しながら実現した。
 航空宇宙営業統括責任者の鷹巣太地副社長(44)は「技術力を高め生産基盤を充実させ、航空宇宙分野で世界に信頼されるハイグレードサプライヤーを目指していきます」と話す。
 14~15日に豊橋市総合体育館で開かれる「ものづくり博」に出展し、来場者向けに昔ながらのシルクスクリーン印刷体験(エコバック印刷)や学生向けの求人企業PRをする。銘板製造に関する問い合わせは三鷹製版(0533・85・4351)へ。
【竹下貴信】
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