豊橋市が初、複数会場分散で水防訓練

2024/06/08 00:00(公開)
豊川沿岸での浸水孤立者の救出訓練=豊橋市下地町で
豪雨教訓に車両水没対策も

 豊橋市は7日、台風や大雨による浸水被害などに備えた今年度の水防訓練を市役所と河川流域など複数のサテライト会場で開いた。昨年6月の豪雨災害の経験を踏まえ、浸水に伴う車両水没対策をテーマにした訓練も追加。被災現場と災害対策本部との連携を図るため、複数会場に分散させた初の訓練となった。
 市消防団や自衛隊、国や県の関連機関のほか東三建設業協会など7機関の約130人が参加。市役所本庁舎の災害対策本部を拠点に、豊川(とよがわ)や梅田川流域などにサテライトの訓練会場を設け、河川氾濫を想定した五つの訓練で本部からの指示や連携などを再確認した。
 北島町の豊川左岸サテライト会場では、浸水による孤立者の救出訓練があった。昨年導入した水上バイクと救命ボートで駆け付け、下地町の対岸まで運んだ。

霞堤地区では道路通行止めの模擬訓練

 下条東町の左岸「霞堤地区」では、東三建設業協会と道路通行止めの模擬訓練を初開催。昨年6月豪雨では水没車両に閉じ込められて1人が死亡した。参加者は路上に警告看板を設け、通行止めの手順を確かめた。
 岩田町の中消防東分署の訓練場でも、初となる水没車からの救出訓練があった。深さ約50㌢の水たまりに車を沈め、金属カッターなどで車両一部を解体して車内の人形を救い出した。
 梅田川では植田橋付近の堤防が洗堀された想定の水防工法訓練もあった。
 市は昨年の豪雨被害を受け、大雨警戒レベルを踏まえた学校の判断基準などをガイドラインで作成し、保育園の臨時休園基準を設けるなど対応している。
【加藤広宣、北川壱暉】
霞堤地区では道路冠水を想定した通行止め訓練もあった=下条東町で
水没車からの救出訓練=中消防署グラウンドで
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