プロバスケットボールBリーグの島田慎二チェアマンは19日、東京都内であった理事会後、新アリーナ問題で2026年開幕する新リーグのトップカテゴリー「Bプレミア」への参入が危ぶまれた「三遠ネオフェニックス」について、初年度は参入を認める考えを表明した。それ以降はアリーナ計画の状況を見て判断するという。
Bプレミア参入は、ホームの入場者数や売上高のほか、5000人以上収容でリーグが定める仕様を満たすアリーナ確保が要件とされる。10月の3次審査までに三遠など22クラブを、この日に合格した茨城と京都を含む24クラブにライセンスを交付する。
三遠は豊橋市が27年度開業を予定する新アリーナを利用する想定でBプレミア参入が認められたが、11月に就任した長坂尚登市長が契約解除へ向け事業者への協議申し入れを指示した。
一方、豊橋新アリーナを求める会が、13万筆の署名簿とともに提出した計画継続を求める請願も20日の本会議で採択された。さらに、市議会から住民投票条例案が提出される見通しとなった。
これらを踏まえ、島田チェアマンは参入取り消しの結論を急ぐ段階ではなく、初年度はBプレミアで戦えると明かした。一方、中止の場合は下部「B1」へ降格の可能性も示した。
三遠は20日現在、中地区首位とリーグ全体でトップの18勝4敗。「天皇杯」でも優勝候補に挙げられ、初優勝へ向けて準々決勝まで駒を進めた。昨季に続くチームの好調で人気も全国区になりつつある。
購読残数: / 本
愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
週間ランキング
豊川のプリオにロピア初出店へ 【豊橋新アリーナ】神野会頭、現状危く「時間、税金の無駄」 吉田城復元築城をめざす会が提言書 新アリーナは「一体的に推進すべき」 【連載】マケインの舞台裏-JR東海編➃ 豊橋もアニメも潜在能力無限 田原市図書館 レファレンス協同事業で表彰 国会図書館から企画協力員賞 【新連載】マケインの舞台裏-JR東海編③ 大都市圏から「送客」、官民あげコラボ 豊橋市がまちなかエリアの3Dオープンデータ公開 建物の屋根形状など再現 【倒産】豊橋の「ケイワークス」はどんな企業?急成長の裏側に手作り家具と高性能バッテリー 【連載】三河市民オペラの冒険〈11〉熱量生む仕掛け作りに夢中(副委員長・佐藤裕彦) 蒲郡クラシックホテルの「料亭竹島」が一棟貸しの宿泊施設に|19日にプレオープンへ日付で探す