新城の滝本さん繭を出荷

2024/06/19 00:00(公開)
繭を出荷した滝本さん㊧=新城市で
絹糸にし「三河赤引糸」で伊勢神宮奉納

 新城市出沢の養蚕農家滝本雅章さん(72)が、繭を出荷した。絹糸にし「三河赤引糸」として7月4日に伊勢神宮に奉納する。
 奥三河地方では約1300年前から蚕を育て、絹糸を伊勢神宮に奉納していたと伝わる。応仁の乱(1467年)で途絶えたが1901年に復活した。
 奉納を続けているのは東三河では滝本さんだけだ。今年も繭を作った。同郷で養蚕に取り組んだ海野久栄さん(故人)の跡を4年前に継いだ。餌となる桑の葉は地元で育て、海野さんが使っていた「蚕室」で蚕を育てる。
 今年は5月7日にふ化し、繭を作った。今月13日には33㌔を出荷した。「上質な繭ができた。桑が育つ春先だけでなく繭をつくる時期の気候が良かった」と滝本さんは振り返った。
 出荷した繭は、群馬県の製糸工場で糸になる。7月3~4日に絹糸を伊勢神宮に届ける。滝本さんは「多くの人の協力でここまでこられた。今後も力合わせて続けていきたい」と話した。
【安藤聡】
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