ホテル総料理長と地元店主、豊橋でコラボランチ

2024/07/09 00:02(公開)
料理を紹介する近藤店主と総料理長の今里さん㊧=ホテルアークリッシュ豊橋「レストラン・ケイ」で
地場食材を生かす料理人育成へ

 食を通じた地域活性化を図る「東三河フードバレー構想」は立ち上げから3年が経った。構想では食の地産地消を促す取り組みもある。農家と飲食店の新メニュー開発は3年目を迎えた。一方、食材の魅力を引き出す発掘や育成を狙いに、豊橋市のホテルアークリッシュ豊橋「レストラン・ケイ」で総料理長の今里武さんと地元料理人のコラボレーション企画が始まった。

 コラボ企画の第1弾では、四代続く老舗「ふぐ・日本料理大村屋」(大橋通1)の近藤真弘店主とランチのコース料理で共演した。和食とフレンチの壁を越え、地場食材をアレンジした料理に参加者が舌鼓を打った。
 きっかけは昨年11月の中部ガス不動産と市が共催する農家と飲食・菓子店の新メニュー開発イベントだ。今里さんが審査員を務めた新メニュー披露会で、近藤店主のグループがグランプリを受賞した。
 レストランで7日に開いたコラボランチでは、両者が地場食材を生かした和洋折衷のコース料理を提供した。和食の命といえる出汁(だし)のジュレと地元農家の枝豆で作ったソースを添えたクリーム豆腐、奥三河の鹿肉やあいち鴨料理など和洋折衷のコース料理が次々と食卓に並んだ。
 近藤店主は「地元食材をできる限り使い、食で豊橋のまちを明るくできるよう貢献したい。コラボ企画が職人の育成につながるきっかけになってほしい」と語った。
 地産地消がまだ進まない要因として、今里さんは食材の魅力を発信できる料理人が少ない点を指摘。生産者との連携に続く取り組みで始めた経緯を説明した。
 今里さんは「東三河は食の宝庫で、技術の高い生産者も豊富だ。いい食材を料理人が生かすことで地産地消にもさらに広がりが生まれる。コラボ企画で隠れた才能ある人材を増やしたい」と意気込んだ。
 第2弾も近藤店主とのコラボで10月、得意のふぐ料理をメインに開く予定。
【加藤広宣】
先付で提供した2人の料理
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