「第106回全国高校野球選手権愛知大会」は22日、5回戦16試合があった。豊橋中央は西尾を12対5で下してベスト8入り。春夏連続の甲子園を目指した豊川は、大成によもやのコールド負けを喫した。24日に準々決勝があり、豊橋中央は杜若と対戦する。
【北川壱暉】
豊橋中央、西尾を12-5で下す
豊橋中央は初回、2死三塁から佐藤の適時二塁打で先制。三回には佐藤の2点本塁打で3点リードを奪った。六回表に同点とされたが、その裏は3本の適時打を放ち、一挙5点を奪って逆転。八回には佐藤が2本目となる右越え2点本塁打で、八回コールド勝ちを決めた。
〇…佐藤は2本塁打7打点だった。前日、好機に凡退し、萩本将光監督からこの日のキーマンに指名されていた。好調の髙橋が「アントニオ猪木」のポーズをしてから打席に入るのを見て、監督らの勧めで取り入れた。「楽に打席に入れるようになった」と佐藤。「中学から成長している姿を見せたい」とさらなる活躍を誓った。
〇…攻守の要、松井捕手が五回、飛球捕球時に他の野手と激突。足首を痛め、その場で仲間に肩を担がれながら交代した。3番手投手の前島主将は代わった井本捕手とは初のバッテリー。自らサインを出し、2回3分の1を1失点に抑えた。「松井はとてつもなく大きい存在だが、自分たちがチームを引っ張っていかないと」と気を引き締めた。
豊川は大成に敗れる
1点を追う豊川は四回、山田の左前打で2死一、三塁の好機を迎えた。続く北田の打席で重盗を試みるも3塁走者モイセエフが挟殺となった。攻撃では大成先発の堺の配球に苦しみ、散発4安打に抑え込まれた。
守りでは四回と六回に1点本塁打を浴び、五回には満塁から2失点など要所を締めることができなかった。
豊川・長谷川裕記監督
いつも先制していたが、今回はリードされる展開だった。昨秋から東海大会優勝、センバツに出たことでどのチームも豊川を倒そうとする中で、勝ち続けた。モイセエフは結果を残してくれた。鈴木主将はチームをまとめるために頑張ってくれた。
豊川・鈴木貫太主将
チームとして良い調子で大会に臨めていた。投手を中心に守って、つなぐ野球で得点して勝ってきたが、予想だにしていなかった結果で、自分たちが甘かったと思う。五回終了時に気持ちを入れ替えたが届かなかった。
22日の結果
▽5回戦
◯…豊橋…◯
大成
0001420|7
0000000|0
豊川
(七回コールド)
(大)堺―脇田(豊)平野、林優大、中西―髙橋【本】山尾、小林(大)
◯…小牧…◯
西尾
00000410|5
10201512X|12
豊橋中央
(八回コールド)
(西)深津、中田、神谷―廣瀬(豊)小栗、内山、前島―松井、河本、井本
【本】佐藤2(豊)
【豊橋中央―西尾】2本塁打7打点の佐藤
試合後、ミーティングに臨む鈴木貫太主将(左端)とモイセエフら=豊橋市民球場で