気軽な「本宮山」登山も油断禁物

2024/07/29 00:00(公開)
本宮山の登山道
 標高789㍍で気軽に登山が楽しめる東三河の「本宮山」。年間で約12万4000人(2022年推計)と多くの人たちが訪れているが、豊川市消防本部は「けが、下山中に動けなくなる、迷子などで山岳救助の依頼が毎年のようにある。油断しないで」と呼び掛ける。
 この数年でみると、2021年は9件、22年は4件、23年は3件、24年は7月19日現在で3件の山岳救助要請があった。つまずいて捻挫などのけがをした▽体力がなくなり動けなくなった▽登山道から外れて迷子になった-などが主な理由。心筋梗塞で倒れた人もいた。
 登山道はある程度整備されて安全なように見えるが、木の根が張り出してつまずきやすい場所があり、冬は雪が積もり滑りやすくなる日もある。また登山道からあえて外れて新たな道を進む人もいて、迷子になるケースもある。歩き回った末、夕暮れに転倒して捻挫し、動けなくなって救助を求める人も。依頼者の年齢は65歳以上が約半数という。
 本宮山での救助活動は、消防署などから少なくても約20人が出動する。登山道から車が入れる林道までの距離がある場合は、多い時には6人がかりで担架に乗せて運ぶこともある。病院到着まで時間がどうしてもかかってしまう。
 また迷子になった場合、スマートフォンなどで位置を確認できれば、緯度と経度を伝えることが大切になる。この情報を見て消防署員らが現場まで行ける。不安になって移動してしまう人がいるが、位置を伝えた場合は移動せずその場にとどまることが大切になる。
 消防本部は「本宮山は往復で3~5時間と気軽に登山ができる山ですが、油断は禁物。気を付けて楽しんでください」と話す。
【竹下貴信】
新城署と豊川署による本宮山での山岳事故救出訓練(今年2月)
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