豊橋駅前再開発 20周年記念シンポ

2024/07/30 00:01(公開)
20年先の駅前まちづくりを考えたシンポジウム=ホテルアークリッシュ豊橋で
 豊橋駅前再開発の本格化から20周年を記念するシンポジウムが29日、豊橋市の「ホテルアークリッシュ豊橋」であり、人口減少時代を迎えた将来的な「まちなか」のあり方について意見を交わした。地域の食や農の未来を考える「東三河FOOD DAYS」の関連イベントで開いた。 

 駅前再開発は2003年8月に西武百貨店(駅前大通1)の閉店を機に動き出した。サーラグループは跡地で翌年8月から「ココラフロント」の再開発に着手。08年8月完成に続き翌年10月には西側で「ココラアベニュー」を開業した。21年以降は名豊ビル跡(駅前大通2)にエムキャンパスの東西棟を相次いで完成させた。
 シンポでは再開発を主導したサーラコーポレーション社長兼グループ代表CEOの神野吾郎氏、構想や設計に携わった北山孝雄氏(北山創造研究所)と孝二郎氏(K計画事務所)の兄弟、地元出身で鹿島建設の田中理恵氏、同ホテルの今里武総料理長がそれぞれの立場と視点でまちの将来像を語った。
 北山孝二郎氏はココラフロントの設計思想について「大きな施設だが周囲の日常にある街並みをつなぎ合わせ、大きな視点でまちを豊かに変えることが肝心だ」と周囲との調和を説いた。
 豊橋駅を核に放射状に広がる圏域を生かし「より広いエリアとの交流が不可欠だ。奥三河や伊良湖など約1時間で結ばれる立地を生かし、山も海もある新たなまちの可能性を広げてほしい」と期待した。
 神野氏は再開発後のまちなかについて「歴史や文化など地域の潜在力を生かすべきだ。食と農の拠点を目指すフードバレー構想もそうだ。まちで暮らし、まちでもてなす空気感を育みたい」との考えを述べた。
【加藤広宣】
西武豊橋店跡でのココラフロント再開発(08年7月)
53年の歴史に幕を閉じた西武豊橋店(03年7月)
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