豊橋で児童らフラワーロスを考える

2024/08/06 00:00(公開)
ロスフラワーを使ったカラーリングマムを体験する参加者=いずれもエムキャンパスで(提供)
 廃棄される花を有効活用しながらフラワーロスについて考える「スマイルフラワー大作戦」が、豊橋市の「エムキャンパススタジオ」で開かれた。関心のある小学生と保護者らがワークショップに取り組んだ。
 サーラグループと豊橋創造大学短期大学部キャリアプランニング科の共催。創造大では学びの中で地域の課題解決をと多彩な活動を展開。特にキャリアプランニング科の瀧﨑優佳ゼミでは「SDGs(持続可能な開発目標)」をテーマに積極的な活動に取り組んでいる。
 当日は瀧﨑准教授を講師にフラワーロスの輪菊を使ってカラーリングマムに挑戦した。田原市の菊農家から廃棄される花を無償提供してもらい、染料を混ぜた水を吸わせた。花びらが青、ピンク、黄など短時間で染まる様子に参加者は驚いた様子で見入っていた。
 ロスフラワーをバイオプラスチックの材料に-という取り組みの一環で、名古屋精密金型の渡邊祐子社長からバイオプラスチックの話も聞いた。また、バイオプラスチックのタンブラーに参加者がイラストを刻印し、フラワーアレンジの容器として持ち帰った。
 参加した吉田方小6年の梅木琴永さん、奏実さん姉妹は「SDGsやフラワーロスのことを初めて聞き、世界には困っている人が多くいることが知れた。捨てられる花でもまだ使えることを楽しみながら学べて良かった」などと話した。
 ゼミ生は「イベントを通し、知識を広げることの大切さを学んだ。SDGsやロスフラワーについてまず多くの人に知ってもらうことが大切だと感じた」と振り返った。
 菊を提供した生産農家や花を運搬したゼミ生の友人らも、廃棄される菊の有効活用を喜んだ。瀧﨑准教授は「フラワーロスについて考える機会となり、有意義な時間が過せた。今後もSDGsの普及にも力を入れていきたい」と話す。
【田中博子】
色とりどりに染まった輪菊
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