佐賀県で開かれたインターハイの競泳競技(17~20日)で、豊川高校の水泳部が8年ぶり4回目の男女同時優勝を果たした。
小島さんが男子200㍍、400㍍個人メドレー2冠
先陣は、男子200㍍と400㍍個人メドレーで2冠の小島夢貴さん(1年)。200㍍は前半から先行し、最後の自由形でも強さを見せて2分01秒04で優勝した。400㍍は「前半は体が動かなかった」というが後半に逆転。「練習の設定タイムを上げたり、距離を伸ばしたり、体力強化の練習が役立った」と話した。当日は小中学校時代の友人がたくさん応援に駆けつけ「応援がパワーになった」と振り返る。今後は「ジュニアパンパシで優勝した西川我咲さんを追い越せるように頑張りたい」と語った。
200㍍平泳ぎで個人メドレーから転向の原田さん
200㍍平泳ぎの原田拓弥さん(2年)は、個人メドレーから転向後、4カ月で日本一となった。今年4月、堀畑裕也監督から打診された。中学3年で400㍍個人メドレー全国3位だったが、レギュラー落ちした。「個人メドレーに愛着はあった」と言うが、チームの方針に従った。「先輩の僕がチームを引っ張りたいと思っていたのに情けない。落ち込んでいる場合ではない」と練習に打ち込んだ。
その成果で5月から5秒以上タイムを縮めた。予選は2位だったが、「相手が誰よりも自分を恐れていると感じていた」と原田さん。決勝でも苦手の前半で食らいつき、150㍍まで横並び。ラスト25㍍で抜け出し、2分12秒66で制した。「後半の追い上げのため、残り1本まで気を抜かず練習したことが良かった」と振り返った。堀畑監督は「よく頑張った」とたたえた。
先を見据える女子50㍍平泳ぎの秋高さん
女子50㍍平泳ぎの秋高実昇さん(2年)が25秒68で優勝を果たした。練習はストロークの強化に取り組んできた。「50㍍は自信があったが、タイムは良くなかった」と振り返った。今後は国際大会標準記録の25秒58を目指す。「国体では100㍍でも1位を取り、50㍍では自己新記録を出したい」と話した。
コロナ乗り越え100㍍背泳ぎの金納さん2位
100㍍背泳ぎの金納乙生さん(2年)は、タッチの差で2位。「悔しかったけど、自己新記録を更新できてうれしかった」と笑顔。大会2週間前に新型コロナウイルスにかかり、入賞も危ぶまれた。「堀江剛一コーチや仲間に支えられた」と語った。
【北川壱暉】