【フェニックス】最終Qで越谷を圧倒 一進一退も競り勝つ底力

2024/12/14 22:00(公開)
素早いパス回しを見せる佐々木選手=浜松アリーナで

 バスケットボールBリーグ「三遠ネオフェニックス」は14日、浜松市中央区の「浜松アリーナ」で東地区5位の「越谷アルファーズ」と対戦。中盤までは互角な展開が続いていたが、最終クオーター(Q)で突き放し、90対78で勝利した。三遠は今季16勝4敗で中地区2位をキープした。

 

前半は苦戦も、最終Qで爆発

 

 昨季1試合平均失点がリーグ最少を誇った堅守を前に、序盤から苦戦した。一進一退の展開が続き、残り12秒で越谷の喜多川修平選手の3点シュートが決まり、2点ビハインドで終える。第2Qは、デイビッド・ヌワバ選手、湧川颯斗選手、佐々木隆成選手、吉井裕鷹選手の5連続得点で逆転。その後一時は追いつかれたが、相手のファールトラブルによるフリースローで再逆転。太田敦也選手のレイアップも決まり、45対42で折り返した。

 

 第3Qは再び相手に流れが渡ったが、ヌワバ選手が9得点の活躍で1点リードを奪う。最終Qは一転、三遠の攻撃陣が爆発する。吉井選手のジャンプショットで幸先の良いスタートを切ると、大浦颯太選手、佐々木選手の両司令塔を起点に、昨日欠場したヤンテ・メイテン選手が4Qで11得点の活躍。大浦選手の3点シュートなどで突き放し、最終的には12点リードを奪った。ヌワバ選手が20得点7リバウンドでチーム最多、大浦、吉井の両選手が13得点、佐々木選手が12得点と続いた。

 

浜松で9連勝 大野HC「背中を押してくれる場所」

 

 大野篤史ヘッドコーチは「前半は(ゾーンやマンツーマンなどディフェンスの戦術を変える)チェンジングで自分たちのペースを作れず、自分たちの打たれたくないシュートを打たれた」と反省した。昨年10月21日の群馬クレインサンダーズ戦から浜松では9連勝。「1年目は1度も勝てなかったが、それでも背中を押してくれる場所。これからも浜松でも勝利を届けて、三遠をアピールしていきたい」と話した。

 

 佐々木選手は「前半は自分たちのペースでバスケができなかったが、後半は切り替えてプレーできた」と淡々と振り返った。

 

 15日も越谷戦。午後3時5分から。

 

3点シュートを決める大浦選手
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北川壱暉

 1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。

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