農林水産省は「豊橋花穂(はなほ)」など6品目を「地理的表示(GI)」として登録したと発表した。
鮮やかな赤紫の花弁と爽やかな香りを持つシソ花穂。品質の高さと周年供給体制が高く評価されている。国内では東京中央卸売市場での花穂の取扱量のトップを誇る。約20年前から欧州や米国などに輸出、近年の日本食ブームで引き合いが強くなっている。
豊橋市近郊は、温暖な気候と豊川用水の安定した水の供給、都市近郊地帯に位置することから、施設園芸が盛ん。特に、刺し身に添える「つまもの」の生産地として発展している。1964年に花穂を生産、出荷した当初は、冬季限定だったが、生産者による品種開発や品種登録、温室生産の技術の蓄積により、高品質の花穂の周年供給を実現した。
登録生産者団体は、豊橋温室園芸農協。生産地は豊橋市、豊川市行明町、豊川市伊奈町、豊川市御津町、新城市作手清岳となっている。
同時に「かづの牛」(秋田県)「くまもと踊る丹頂」(熊本県)「川井赤しそ」(岩手県)「泉州水なす」(大阪府)「益田アムスメロン」(島根県)も登録された。
地理的表示保護制度は、その地域ならではの自然的、人文的、社会的な要因と環境の中で育まれてきた品質、社会的評価等を有する農林水産物や食品の名称を、その地域における知的財産として保護する。今回の登録で国内のGI登録産品は154になった。
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1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。
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