田原市民3人が4日、地域猫活動に対する支援や猫の不妊去勢手術費補助金制度の拡充などについて市に要望した。初めての会合となった。
市は今年度から飼い主のいない猫の補助金を創設。上限で雌が1万円、雄が5000円。個人か団体が申請する。今年度の予算は30万円だった。地域の人が手術を終えた猫の餌とトイレを管理し見守るのが地域猫活動。田原市にはボランティア団体がない。このためこれまでは豊橋市の動物福祉団体「命にやさしいまちづくり ハーツ」のメンバーらが猫を捕獲し、費用を負担して手術をしていた。
要望で、出席した女性は異常繁殖した猫23匹をハーツの協力で捕獲したところ16匹が雌だったという事例を報告し「地域猫を知らない市民が多い。ポスターなどで啓発してほしい」と訴えた。
別の女性は、自分たちが面倒を見ている商業施設周辺での地域猫活動について説明した。数年前からおり、近所の人が餌を与えていた。「補助金が申請できるのか分からず、自分で手術代を払った」などと話した。また申請時に猫の写真などが必要とされている手続きに疑問を示した。「補助金の申請書を全市民館に置き、動物病院とも連携してはどうか」などと提案した。市職員が地域猫活動の様子を視察したという。
所管する市民環境部の石原恭次部長は「改善できるところは改善する。情報交換の機会を続けたい」などと述べた。
購読残数: / 本
1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。
週間ランキング
【倒産】豊橋の「ケイワークス」はどんな企業?急成長の裏側に手作り家具と高性能バッテリー 【前編】「古見さんは、コミュ症です。」あす最終巻発売|担当編集者に見どころ聞く 豊川のプリオにロピア初出店へ 豊橋ケイワークスが破産申請 メーカー不正認証も影響か 倒産直前に市と防災協定 【豊橋新アリーナ】神野会頭が見解「折り合い付けて市政運営を」 対立深める豊橋市長と市議会 豊川稲荷門前に「門前テラス縁福」が12月オープン 着工前に地鎮式 ビッグデータで農作物生育管理 通行止めの長篠橋 新城市が撤去後に架け替えしない方針 豊川駅前にホテルなどの複合施設 御開帳にあわせて来年10月開業へ 【市長選ビラ問題】豊橋市議会5会派が再び緊急質問、期限内に長坂市長の回答なし日付で探す