「第100回天皇杯全日本選手権大会」は5日、沖縄アリーナで準決勝があり、「三遠ネオフェニックス」は「琉球ゴールデンキングス」に67対80で敗れ、初の決勝進出を逃した。豊橋市の「とよはし芸術劇場プラット」では、パブリックビューイングが開かれ、三遠のブースター約500人が声援を送った。
三遠は序盤、一時7点リードを許したが、デイビッド・ヌワバ選手などの活躍で逆転し、1点リードで終える。第2クオーター(Q)は琉球の3点シュート(3P)を封じ、10失点に抑えた。攻撃は大浦颯太選手らを起点に、吉井裕鷹選手やデイビッド・ダジンスキー選手が得点を重ね、41対33で折り返す。
第3Qは最大13点リードを奪ったが、ヴィック・ロー選手に11得点を許し、逆転される。第4Qは、残り4分42秒でロー、アレックス・カークの両国籍選手に連続得点を決められ、完全に流れを渡した。三遠はヌワバ選手の技ありのレイアップなどを見せたが、琉球の高い強度の守備とインサイドの強さに10得点に抑えられ、及ばなかった。
この日は、初の決勝進出を見届けようと、PV会場から選手たちに熱い声援が送られた。中央の大型ビジョンを食い入るように見ながら「フェニックス」と叫んだ。アンバサダーの鹿毛誠一郎さん、岡田慎吾さんが解説し、ハーフタイムには「FIREGIRLS」が登場し、会場を盛り上げた。
豊川市の上野佑真さん(10)は「あともう少しで勝てた」と悔しがった。ダジンスキー選手の大ファンで「シュートを決めるところが見られて良かった。今後もBリーグ優勝目指して頑張って」と期待した。
琉球さんのプレーもアリーナのブースターの皆さんも素晴らしかったと思います。自分たちも最後まで諦めずに戦おうと努力しましたが、ソリューションを見つけることができなかった難しい試合になってしまいました。
アウェーの試合の中で、我慢しないといけないところで我慢しきれなかったところが、自分たちが成長すべき点だと感じました。この負けからどう学んで、チャンピオンシップに向かっていくかが大事だと思います。
試合を通して、互いに強みを出しながら競り合う試合になったと思います。終盤シュートがなかなか決まらず苦しい展開にはなりましたが、最後までチームで戦い続けることができました。
わかってはいましたが、一発勝負の難しさを痛感した試合でした。ここでチームがダメになるのではなくて、この負けを糧にしてレギュラーシーズンを通してもっと成長できるように、そしてチャンピオンシップで勝てるように戦っていきたいと思います。
購読残数: / 本
1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
週間ランキング
豊橋で「夜店」始まる 豊川のプリオにロピア初出店へ 【豊橋新アリーナ】反対派市民団体が住民投票条例可決受け勉強会 「運動は自由」も公選法影響 マケイン第8巻発売、聖地の「精文館書店本店」に長蛇の列 秋篠宮さまが9年ぶりに豊橋を訪問 日本動物園水族館協会の通常総会に出席 【三遠ネオフェニックス】CS準決勝で琉球に敗戦、初の決勝進出ならず 【豊鉄バス】初の外国籍路線バス運転士、中国出身の鈴木さんデビュー マケインのベスト定規、豊橋発の地元コラボ 【三遠ネオフェニックス】2度の延長戦も・・・琉球に惜敗 CS準決勝は第3戦へ 桜丘高卒業のバスケ選手2人が米国へ日付で探す