秋冬物の野菜などの出来栄えを審査する「第28回冬季農産物品評会」が6日、豊橋市野依町のJA豊橋本店であった。出荷時期を迎えた野菜や果物などが並び、生育状況や食味などで品質を確かめた。高騰が続くキャベツは天候不順などで出荷量が落ち込む中、関係者は「品質を維持する努力の跡がにじんでいる」とねぎらった。
キャベツ類やブロッコリー、トマトなど野菜や果物と花きなど429点が集まった。県や市、JAのほか市場関係者らが審査し、形状や大きさのそろい方など外観や、切り分けて食味なども確かめた。
田原市と並んで生産が盛んなキャベツはJA部会員449人が約1000㌶で栽培する。昨年から小売価格の高騰が続いており、10~12月の出荷量は前年比6割強まで落ち込んだ。夏の猛暑や台風に伴う長雨が育苗や定植に影響し、12月には降水量不足で全体的に小玉傾向という。
JA豊橋営農企画課の石黒文彦課長は「極端な気候や病害虫など厳しい環境が全体的な作柄に影響した。一方、出品されたものはどれも高い水準だった。生産者の苦労が伝わる」と評価した。
審査で上位25点を特選とし、最優秀の県知事賞など各賞を選んだ。特選の農産物は7日の表彰式後、イオン豊橋南店食品売場で正午から展示即売する。特選と各賞受賞者は次の皆さん。(敬称略)
愛知県知事賞=加藤真史(いちご)▽豊橋市長賞=田京大典(トマト)▽市議会議長賞=村田一郎(キャベツ)▽県農協中央会長賞=中西哲夫(なす)▽県経済連会長賞=花井裕太朗(ミニトマト)▽東京青果社長賞=朝倉崇好(トマト)▽JA全農青果センター社長賞=道家秀昇(ミニトマト)▽大果大阪青果社長賞=朝倉武明(キャベツ)▽大阪中央青果社長賞=山本圭介(同)▽東京荏原青果社長賞=花井正彦(えんどう)▽浜松青果社長賞=川後宏之(ブロッコリー)▽セントライ青果社長賞=高田農園(大葉)▽横浜丸中青果社長賞=前田和良(えんどう)▽R&Cながの青果社長賞=牧野好伸(いちご)▽名古屋青果社長賞=黒田獄(なす)▽東京新宿ベジフル社長賞=小林信(ミニトマト)▽東果大阪社長賞=山本圭介(キャベツ)▽丸果石川中央青果社長賞=早川智洋(ミニトマト)▽東京シティ青果社長賞=林哲哉(ラディッシュ)▽大田花き社長賞=黒田真咲(デルフィニューム)▽札幌花き園芸社長賞=川合由之(バラ)▽豊橋中央青果市場社長賞=柴田勘助(いちご)▽岐阜中央青果社長賞=坂牧克俊(サニーレタス)▽豊橋農協組合長賞=小野田稔久(水耕ねぎ)白井正明(ダリア)
購読残数: / 本
愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
週間ランキング
蒲郡ホテル、中国人観光客キャンセル報道後に中傷の電話多数 竹内社長「仕事どころではない」 【マケイン】八奈見さんお誕生日おめでとう 舞台の豊橋がお祝いムード 同人誌イベント「負けケット」も 田原市が「屋台村」の社会実験へ 来春から1年間事業者募る 空き地活用で駅周辺のにぎわい確保へ 歴史に名を刻んだ豊橋中央 ヨゴスポーツ余語充さん、今年の県内高校野球を回顧 豊橋のエクスラージ、3年連続で愛知県の人権啓発ポスターに 仕掛けは「逆さ絵」で「きづくとかわる」 田口高校で集団暴行事件被害者遺族の一井さん講演 豊橋市制120周年記念ロゴマーク決定 「右手と左手の上下が逆では?」の声も 【マケイン】蒲郡市竹島水族館と初コラボ 作中に登場する水槽解説、特別グッズ販売も 12月20日から 東海漬物、新社長に大羽儀周氏 組織の基盤固め最優先に 【のんほい×三遠】佐々木選手はパタスザル、根本選手はサーバル、ヌワバ選手はライオン・・・その理由は日付で探す