JA豊橋で秋冬農産物の品評会 天候不良の影響も良品そろう

2025/02/07 00:00(公開)
供給不足にも良品が出そろったキャベツ=JA豊橋本店で

 秋冬物の野菜などの出来栄えを審査する「第28回冬季農産物品評会」が6日、豊橋市野依町のJA豊橋本店であった。出荷時期を迎えた野菜や果物などが並び、生育状況や食味などで品質を確かめた。高騰が続くキャベツは天候不順などで出荷量が落ち込む中、関係者は「品質を維持する努力の跡がにじんでいる」とねぎらった。

 

 キャベツ類やブロッコリー、トマトなど野菜や果物と花きなど429点が集まった。県や市、JAのほか市場関係者らが審査し、形状や大きさのそろい方など外観や、切り分けて食味なども確かめた。

 

キャベツ 生産者努力で供給不足を克服

 

 田原市と並んで生産が盛んなキャベツはJA部会員449人が約1000㌶で栽培する。昨年から小売価格の高騰が続いており、10~12月の出荷量は前年比6割強まで落ち込んだ。夏の猛暑や台風に伴う長雨が育苗や定植に影響し、12月には降水量不足で全体的に小玉傾向という。

 

 JA豊橋営農企画課の石黒文彦課長は「極端な気候や病害虫など厳しい環境が全体的な作柄に影響した。一方、出品されたものはどれも高い水準だった。生産者の苦労が伝わる」と評価した。

トマトを品評する審査員

県知事賞は加藤さんのいちごに

 

 審査で上位25点を特選とし、最優秀の県知事賞など各賞を選んだ。特選の農産物は7日の表彰式後、イオン豊橋南店食品売場で正午から展示即売する。特選と各賞受賞者は次の皆さん。(敬称略)

 

 愛知県知事賞=加藤真史(いちご)▽豊橋市長賞=田京大典(トマト)▽市議会議長賞=村田一郎(キャベツ)▽県農協中央会長賞=中西哲夫(なす)▽県経済連会長賞=花井裕太朗(ミニトマト)▽東京青果社長賞=朝倉崇好(トマト)▽JA全農青果センター社長賞=道家秀昇(ミニトマト)▽大果大阪青果社長賞=朝倉武明(キャベツ)▽大阪中央青果社長賞=山本圭介(同)▽東京荏原青果社長賞=花井正彦(えんどう)▽浜松青果社長賞=川後宏之(ブロッコリー)▽セントライ青果社長賞=高田農園(大葉)▽横浜丸中青果社長賞=前田和良(えんどう)▽R&Cながの青果社長賞=牧野好伸(いちご)▽名古屋青果社長賞=黒田獄(なす)▽東京新宿ベジフル社長賞=小林信(ミニトマト)▽東果大阪社長賞=山本圭介(キャベツ)▽丸果石川中央青果社長賞=早川智洋(ミニトマト)▽東京シティ青果社長賞=林哲哉(ラディッシュ)▽大田花き社長賞=黒田真咲(デルフィニューム)▽札幌花き園芸社長賞=川合由之(バラ)▽豊橋中央青果市場社長賞=柴田勘助(いちご)▽岐阜中央青果社長賞=坂牧克俊(サニーレタス)▽豊橋農協組合長賞=小野田稔久(水耕ねぎ)白井正明(ダリア)

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加藤広宣

愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。

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