40~50代の豊橋市民でつくる「知話行(ちわこう)」は19日夜、同市松葉町2の豊橋市民センターカリオンビルで、若者向け政治サロン「あつまれ!政治家の森IN豊橋」の第1回集会を開いた。35歳以下の12人が地元で活動する政治家と質疑応答や意見交換した。日常生活で政治の話をしやすくするのが主催者のねらいという。
政治とは縁もない中高年が「政治を気軽に話せる場」を立ち上げ、昨年12月23日にプレイベントを開いた。元衆院議員の関健一郎氏(46)と、昨年11月の市長選を戦った前市議会議長の近藤喜典氏(45)をゲストに、会食形式で政治談議に花を咲かせた。
交流会では時間的制約で持ち越しになった質疑応答もあり、この日の第1回集会につながった。この日のテーマは「民意とはなにか」だ。
関氏は、自身が目指す教育費無償化の政策を引き合いに、民意とは「立ち位置で意味や捉え方が変わる。あいまいな言葉なので慎重に使うことが肝心だ」と語った。
近藤氏は、市内外で政治的な話題に上る新アリーナ問題とともに「現在は『民意』を巡り、個々の感情がぶつかり合うよくない状態にある」との認識を示した。
参加者らは「政治家との距離感が分かった」とか「政治情報は批判ばかりだが、相互理解の議論が肝心と知った」など印象を語った。
主催者代表の大木裕子さん(48)は「日本では日常会話に政治話はご法度の空気が支配的。海外との違いで指摘されることも多く、気軽に話せる場が必要」と語った。
発起人の一人、桜田純一さん(58)は「若者の素朴な疑問で政治家を一人の人間に引き戻し、腹を割って話せる場にしたい。若者が政治への関心と適切な距離を保てるよう、中高年が後押ししたい」と話す。
第2回は未定だが、地元の女性政治家を囲む会を企画中。「知話行」のインスタグラムで発信する。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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