豊川市御津町金野の平松清一郎さん(86)が、国道23号バイパス名豊道路が全線開通するのを記念し、御津金野IC(インターチェンジ)近くに、公園「かねひら園」を自費で造った。畑だった自分の土地を活用し、桜などを植えた。
道路が開通しても地域に変化がない。それなら自分が何かすればいいと考えた。平松さんの心意気に地域の人も協力した。
約600平方㍍。「国道23号蒲郡バイパス開通記念碑」を建立したほか、休憩ができる東屋を設置した。記念碑の字は、竹本幸夫市長に書いてもらった。事故が起きないようにと、交通安全観音も建立した。五葉松やクロガネモチの木が植えられ、庭石も置いてあり、庭園の雰囲気も感じられ、ゆっくりと過ごすことができる。
さらに周囲には、シダレザクラ、河津桜、彼岸桜などを植え、花を楽しめる。東屋は鉄骨づくりで、テーブルと椅子は石製にして、修繕しなくても長く使えるようにした。
将来は駐車場を造る。キッチンカーを呼んで、ちょっとしたイベントをする計画だ。芝桜も植えて、彩り豊かにする。
平松さんは「もともとはミカン畑だった場所で、息子が継ぐ予定がなく、このままでは耕作放棄地になってしまう。それなら公園にして、地域の皆さんやドライバーの憩いの場になればと思いました。多くの人たちに喜んでもらえたらうれしい」と話す。
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1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。
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