プロバスケットボールBリーグ「三遠ネオフェニックス」は6日、「長崎ヴェルカ」と豊橋市総合体育館で対戦した。前半は長崎の強力な守備に苦しんだが、後半で流れをつかんだ三遠が終盤第4クオーター(Q)で逆転。79対76で逃げ切って同一カード連勝、中地区優勝マジックは6に減った。入場者は豊橋開催で過去最多の4958人だった。
前半はゴール下で長崎の激しい守備に遭い、ヤンテ・メイテン選手らの攻撃が封じられた。三遠は大浦颯太、デイビッド・ダジンスキーの両選手の連続3点シュート(3P)で挽回するが、前半終了時に10点差を追う展開となった。
後半はリバウンドを着実に奪い、相手のミスを誘って速攻につなげる試合運びで流れを引き戻して56対56で第4Qまでもつれた。ゴール下での攻防も制し、連続15得点を奪った三遠はデイビッド・ヌワバ選手のダンクシュートで逆転。そのまま逃げ切った。
大野篤史ヘッドコーチは「前半は攻撃でのミスを次のプレーに引きずって時間を費やした。後半は切り替えて修正できたが、個々のセルフマネジメントも必要だ」と課題を挙げた。
大浦選手は「首位を走っているので、他チームが仕掛ける新たな戦術への対応にも苦労する。プレーオフへのいい学びにつなげたい」と前向きに答えた。
ダジンスキー選手はこの日、3Pを4本すべて決めるなど、18得点11リバウンドの「ダブル・ダブル」で逆転勝利に貢献した。前後半の攻撃については「前半はゴール下を固められても切り込もうとしてしまった。後半はパスでさばいて切り崩し、ドライブできる余地を作れた」と修正点について振り返った。
今節は春休み最終週にちなみ「キッズデー」を開催。選手らと来場した子どもが試合前に一緒に入場した。6日の試合後は記者会見で「キッズ記者」に選ばれた湖西市知波田小学校の鈴木誠士郎さん(8)と、豊川市立桜木小学校の土屋奏輔さん(11)が大浦、ダジンスキーの両選手に質問をぶつけた。
ダジンスキー選手がお気に入りという土屋さんは「ディフェンスの時に特に意識している点は何ですか」と質問。ダジンスキー選手は「腕や肩などは動きが激しい。体の中心となるへその位置を意識する」と相手の位置を見極めるための助言も加えた。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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