自動車関連事業を展開する「ユタカサービスグループ」(豊橋市中野町)の大塩啓太郎社長らが、北海道で宇宙産業への足掛かりを築くべく、視察や面会などを精力的にこなした。宇宙関連事業への大きな第一歩となると評価している。
訪問は3月10日から12日。まず大塩社長らは10日、帯広市の自社ビル「帯広大通ビル」を訪問した。エントランス正面に大型ビジョンを設置、宇宙関連映像を流す予定。それに先立って神事を執り行った。
午後は大樹町へ。ロケットの液体燃料開発を手掛ける「インターステラテクノロジズ」を見学したほか、宇宙港「北海道スペースポート(HOSPO)」と、それ隣接する展示施設「宇宙交流センターSORA」を訪ねた。HOSPOを運営する「スペースコタン」の黒瀬航さんが案内した。ロケットの射場にはまだ雪が残っており、パネルで事業について説明を受けた。
その後は大樹町役場を訪問。航空宇宙推進室(現航空宇宙課)の職員らと面談した。地域の発展のため、サテライトオフィスやコワーキングスペース、オフィス機能の拡充が必要といい、地域づくりなども含めて協力を求められた。その後、黒川豊町長とも会った。
12日は帯広ロータリークラブの例会に出席。1月に豊橋市を訪れたスペースコタンの小田切義憲社長と今後について懇談した。
大塩社長は「ロケット発射場からロケット本体や人工衛星の製作、宇宙生活に関わる一般的な生活商品開発と設計、保険や宇宙法、ビジネスマッチングに至るまであらゆる分野、自分たちに関係するすべての事業が、未知数で新たにつながる可能性があるということを感じている」とコメント。また「宇宙事業に携わる皆さんの熱量の高さにも感銘を受けた。産官学連携の必要性や有用性も感じる」と結んだ。
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1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。
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