日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の被爆二世委員会副会長で被爆2世の大村義則さん(68)の講演会が12日、豊橋市の「アイプラザ豊橋」であった。戦争や核兵器のない世界の実現を参加者に訴えた。
豊橋市平和委員会再建準備会主催。昨年12月に日本被団協がノーベル平和賞を受賞し、大村さんは授賞式があったノルウェー・オスロへと同行した。講演では動画や写真を使って授賞式などの様子を紹介。国会議事堂の前で国会議員に折り鶴を手渡して平和を呼び掛け、街には折り鶴があちこちに飾られたこと、オスロ図書館の大講堂で大学生や市民に被爆の証言をしたことなどを振り返った。
昨今はロシア・ウクライナ戦争やイスラエル・ガザ戦争など、「法の支配による外交力」よりも「力の支配」が顕在化していると指摘。「武力行使を禁止した国連憲章を元に、外交力で戦争を平和に解決するのが政治家の役目」と話した。
岸田文雄政権時代の2023年、安保政策の指針となる新たな「国家安全保障戦略」などを定めた「安保3文書」を閣議決定した。相手国を直接攻撃してミサイル発射などを阻む敵基地攻撃能力の保有や5年間で防衛関連予算を倍増させる方針を明記している。大村さんは「法の支配を権力者に守らせる『草の根平和活動』が今こそ必要」と訴えた。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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