「不幸な猫を減らしたい」豊橋の「ハーツ」石黒さん、内田さんに聞く

2025/04/15 00:00(公開)
ボランティアのやりがいを話す石黒さん㊧と内田さん=東愛知新聞社で

 豊橋市を拠点に地域猫活動を続ける動物福祉団体「命にやさしいまちづくり ハーツ」は81人のボランティアがいる。ほとんどが女性で男性は8人。石黒英雄さん(67)と内田雅弘さん(59)に話を聞いた。

 

 活動歴は石黒さんが5年、内田さんが2年半。石黒さんは猫の相談会で、内田さんは地域紙で知ってハーツに入った。代表の古橋幸子さんによると、2人とも活動に欠かせない存在になっている。

 

 石黒さんは「猫捨て場」という悪名のある公園にいる猫の世話をしている。ハーツが不妊・去勢手術を済ませた地域猫たちだ。劣悪な環境で暮らしている猫たちに、水やフードを届ける。プラスチックの箱を改造して、寝床を設置している。また、少しでも経費を抑えようと、安価なフードの調達に走り回っている。「猫について知らないことが多かった。日々、勉強している」と話す。

 

 内田さんは、自動車整備の仕事をしている。土曜の夜などは遅くまで飼い主のいない猫の捕獲に奔走する。捕獲器に入ったらすぐに駆けつけられるよう、近くで待機する必要があり、拘束時間は長い。ほかにも、捕獲器の改造や寄贈されたケージの補修などを巧みにこなしている。内田さんは活動を通じて感じたこととして「野良猫に餌を与えている人が、ちゃんと手術をして増えないようにしてくれたら、もっと不幸な猫は減るのに」と話した。

    ◇

 ハーツはボランティアを募集している。病気やけがで行き場を無くした猫が住むシェルターでの世話係、地域猫の餌やりなどやるべきことが多く慢性的な人手不足だ。古橋さんは「猫と触れ合える楽しみもある。命を助ける、守る、やりがいのある活動です」と話している。問い合わせは古橋さん(090・6461・0049)へ。

夜中も猫のための活動が続く(提供)
地域猫の寝床。公園に置かれている(同)
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山田一晶

1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。

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