この時期の大学生と高校生は剣道の全国大会予選が終わり、これからは中学生の総体予選です。小学生は地区の大会が多く、今は生徒たちと一緒に稽古を頑張っています。私は腰が完治していないので、じだんだを踏む思いで号令や檄(げき)を飛ばしていますが、いい雰囲気のもと仕上がりも上々です。
私もそんな子ども達に勇気をもらいながら上へ上へと伸びるより奥へ奥へと歩みを進めていきます。心は永遠の少年なんです。生徒によく話すのは、本物になるためには決めたことの継続が大切ということです。継続は本気さの証明で、本気であることを示すのは継続であり本物は続く、続ければ本物になると考えています。
柳生新陰流に「風水の声を聞く」という教えがあります。真剣勝負の斬り合いの間境(まさかい)に入るまでは心を平静に保ち、かすかな風音や水の流れの音も耳にとめるほどの平静な心で敵に立ち向かうというものです。大リーグで大活躍の大谷翔平選手など勝負強い人はこの境地ですね。
それともう一つは決められた所作がしっかりできて継続していることです。大谷翔平選手は今までいろいろなホームランセレブレーションをしていますが、一年目から変わらずやっていることは、バッターボックスに入りホームベースが汚れている場合は、土や泥を自分ではらってからピッチャーに向かいます。日本では主審がはけではらいますが、メジャーリーグではあまりやらないといいます。大谷選手がこのような所作をするのは、いつでも冷静という証拠であり沈勇の人だと思います。
これから暑さとの戦いが数カ月続きますが、みんなと体調管理に十分注意しながら頑張ります。大相撲で勝って嬉しくても負けて悔しくても作法を守り、相手への敬意を示し、しっかり礼ができる関取がいました。礼に始まり礼に終わる剣道もそうあるべきです。
お米問題など昨今は食の世界まで騒がしくなっていますが、決して偏狭にならないよう気をつけ日常の所作を磨きます。
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