「災害級の暑さ」が報じられているが、豊橋市の7月は、最高気温が35度以上となる猛暑日がゼロだったことが気象庁のデータから判明した。ただし、最低気温が25度以上の熱帯夜は過去3番目の14日。気温が下がりにくい日が多かった。8月も酷暑が続きそうだ。
県内は7月4日に平年より15日早く梅雨明けした。今月の豊橋市の平均気温は名古屋市に比べ1・8度低かった。
1977年から今年までの豊橋市の7月の気温を分析すると、長期的な温暖化傾向にある。特に1990年代以降、極端な暑さが増加している。7月の月平均気温は、この半世紀で着実に上昇を続けている。1980年代には比較的涼しい夏が多かったが、90年代後半から2000年代にかけては平均気温が高い年が増加している。
夜間の最低気温が25度を下回らない熱帯夜の発生頻度は、近年の増加が著しい。1980年代には熱帯夜がゼロの年も複数あったが、2000年以降は熱帯夜が10日を超える年がたびたび観測されている。観測史上最多の17日を記録した昨年に続き、今年も14日と非常に多い。
また、最高気温が35度を超える猛暑日は、2004年の9日が最多。06年は6日、昨年は3日だった。今年の豊橋市はゼロだったが、名古屋市は15日あった。
今年7月の平均気温は27・9度で過去の平均約25・9度より2度高かった。これは、夜間の気温が下がりにくい熱帯夜が続いたにもかかわらず、日中の最高気温が極端に上昇する日は少なかったという、特異な気候パターンを示している。
日本気象協会によると、8月の県内の気温は「危険」ランクとなる見込み。
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1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。
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