豊川市立小坂井中学校の校舎と体育館の建て替えに向けて詳細設計が進んでいる。2027年度着工、30年度に完成の予定。
現校舎の老朽化で雨漏りしている。昭和20年代から50年代にかけて増築を繰り返しており、複雑な構造になってしまった。改修工事では対応が難しく、新校舎を建てて既存校舎を解体する。体育館も建て替える。
教室棟と体育館棟がある。教室棟は、1階が職員室や特別教室、2階が普通教室と理科室、3階が普通教室と美術室、図書室、調理室などが入る。普通教室は18。近年は特別支援学級が増えていることから、専用教室を8カ所にした。内装は木材を多く使い、温かみや明るさを感じられるようにする。
体育館棟は、1階は音楽室、技術室、多目的ホール。2階が体育館と武道場、3階は弓道場になる。教室棟と体育館棟はつながっており、雨にぬれずに移動できる。バリアフリー対応でエレベーターが付く。
教室棟は現在の運動場に建てる。運動場が使えなくなるため、歩いて約10分の南山グラウンドを使用する。プールはなく、スポーツ施設などに行く。体育館のあった場所は職員と来校者の駐車場になる。周辺地域が大雨時に冠水することがあり、敷地内の雨水が周囲に流れ出ないよう雨水貯留浸透層を設置する。
26年度までに詳細設計を終え、仮運動場を整備する。校舎は27~28年度に建設し、29年度から利用する。その後、既存校舎を解体し運動場にして30年度から使う。総工費は66億8000万円を見込むが今後、変動する可能性がある。
また校舎の建て替えに合わせ、学校の敷地を活用して名鉄伊奈駅前に送迎車の待機スペースを設けるほか、伊奈駅東駐輪場を拡張する。
現在の生徒数は552人で16クラスある。市教育委員会は「快適な学習環境を実現します。災害時は避難所になるため、1階の床を高く設定し、アリーナを2階にして想定外の水害に備えます。太陽光発電装置で非常時でも電気を使えるようにします」と話す。
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1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。
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