豊橋市がアグリテックコンに大学生対象の部門新設へ

2025/08/31 00:00(公開)
学生部門をPRする市職員

 豊橋市は、農業系スタートアップ支援プロジェクト「豊橋アグリミートアップ」で今年度、事業構想を競う「アグリテックコンテスト」に学生部門を新設する。市内外の大学生を対象にグループや個人で出場を募る。部門の賞金総額は最大200万円、開発支援金として入賞者に贈る。一般部門と同じ2年間の伴走支援も受けられる。

 

 個人やグループでエントリーできる。事前説明会を経て初日のオリエンテーションでチームを結成。アイデア共有会で生産者や農業関係者から課題を抽出し、事業構想の種を磨き上げる。最終日のプラン発表会で支援対象の入賞者を選ぶ。

 

 一般部門は2022年度に始まり、今年度で4年目を迎えた。すでに実証実験を経て商品化に漕ぎつけた事例もある。詳細は公式ホームページへ。

 

自走で除草剤を散布するアダム=ベル・ファームで

AI自走型運搬ロボ商品化

 

 23年度「アグリテックコンテスト」で入賞した「輝翠」(仙台市)は、AIによる自律走行型の運搬ロボット「Adam(アダム)」を商品化、シェアリングサービスを始めた。豊橋市内で連携する柿農園で26日、ロボットの性能を披露する実演会があった。

 

 本体積載部分を使った農産物運搬のほか、搭載カメラで作業者を追尾したり、AI学習機能で指定区間を自走したりできる。四輪駆動で悪路や坂道を走破でき、小回りがきくため果樹の運や農薬散布などの作業を自動化できる。

 

 この日は、開発実証で連携した「ベル・ファーム」(同市石巻小野田町)の鈴木義弘代表がロボット操作を実演。除草剤散布を人力の半分以下でできる作業効率の良さを実証した。

 

 普及拡大へ向けシェアリングサービスで石油製品販売「マルシメ」(下五井町)と連携した。

 

 輝翠のタミル・ブルーム社長は「省力化の課題解決で、大規模化による収益向上や産業の魅力発信にもつなげたい」と胸を張る。シェアリングサービスの詳細は、マルシメ(0532・53・5500)へ。

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岸侑輝

 1988年生まれ。三重県津市出身。
 地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
 趣味は一口に言うとゲーム。著名なタイトルをすべて網羅しているわけではないが、コンシューマーはファミコン時代から「ドラゴンクエスト」などを親しんでいる。ジャンルは問わず、環境としてはオンライン、カード、ボード、テーブルトークなど手広くプレーしている。
 好きなものは甘いもの。犬派。写真は実家の猫。

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