県立三谷水産高校の実習船「愛知丸」が、18年ぶりに新しく生まれ変わった。前回より大きくなったことで幅広い実習に対応できるようになった。2日、同校体育館で完成を祝う式典を開いたほか、竹島ふ頭ではお披露目会があった。
旧愛知丸は2007年に3代目として完成した。その後、高校の課程「本科」の生徒と卒業後の過程「専攻科」の生徒が乗船し、長期にわたる漁業実習に取り組んできた。
新愛知丸は学習環境のさらなる充実と水産業の技術革新への対応するため、県が30億円の予算を計上し造船した。今年5月に完成した。
船は全長48・60㍍、幅9・40㍍。内部は機関制御室や無線室など実習室の拡大させ、学びやすい環境を整えたほか、船内の騒音と振動を抑え、居住環境を充実させた。
遠距離で探知可能な海鳥レーダー、最新の衝突予防援助レーダーを搭載し安全体制を向上させた。災害時にも対応できるよう、船内で発電した電気を船外に給電できる給電盤を設置した。
式は大村秀章知事や鈴木寿明市長らが出席した。お披露目会は学校関係者や県職員らが参加し、新しくなった愛知丸の設備を見学した。
大村知事は「将来の水産、海洋船舶を支える生徒がのびのび勉強できるよう活用してほしい」と話した。専攻科2年の三好悠太さんは「前より大きくなったので使いやすいです」と述べた。
旧愛知丸は政府開発援助による供与船としてクック諸島政府に供与する。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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