豊橋市在住で、まちおこし活動に取り組む尾嵜悌之さん(52)は「長篠合戦 馬あん巻き」を開発した。「南設楽郡誌」に描かれた長篠合戦に関する論考の英語と中国語の訳文を印刷した包装紙をつけた。
20代後半に青年海外協力隊員としてアフリカのボツワナで活動。帰国後に日本の歴史と文化を海外に知らせようと活動を開始。12年前に一大産地であるキャベツのPRでロールキャベツの広報活動に取り組んだ。今回は長篠設楽原の戦いから450年の節目を迎え、インバウンドに注目されるのを見越した。
南設楽郡誌は1926年の刊。「軍事の近代化過程と長篠合戦の解釈」について、英語と中国語で解説をつけた。火縄銃を用い、鳥居強右衛門をはりつけの刑としたことに「西洋文化の影響を受けたことが考えられる」と持論を展開する。
「馬あんまき」は、お亀堂(豊橋市)とコラボし、武田騎馬隊からイメージした馬の焼印を入れて4個入り。解説文を包装紙にした。8月30~31日に新城市であった「戦国博覧会」で販売した。今後も新城市内のイベントで販売するという。
「南設楽郡誌だけでなく八名郡誌はまもなく発刊から100年。掲載内容に注目して、まちおこしを考えたい」と意気込む。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。
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