豊橋市の新野球場 国補助活用なら現行案 高師緑地検討の障壁さらに高く

2025/09/03 23:00(公開)
答弁する長坂市長=議場で

 豊橋市は3日、新たな野球場整備について、基本設計で示した「豊橋総合スポーツ公園B地区」以外では想定する国の交付金メニューが受けられない認識を示した。同日の市議会9月定例会で小林憲生氏(自民)の質疑で明らかになった。

 

 B地区での新野球場整備を巡っては、津波災害の特定避難困難地域を理由に長坂尚登市長が庁内で新たな用地検討に必要な整理を指示した。今議会の一般質問では高師緑地公園など複数の用地が浮上した。

 

 小林氏の質問でB地区以外の用地で球場整備する場合、立地条件に関わらず同程度の事業費が必要だと分かった。現行の基本設計では、津波や液状化対策のほか機能性向上を含め約60億円の事業費を見込んでいる。

 

 さらに、財源に見込む国の「社会資本整備総合交付金」について同公園の要件を尋ねた。

 

 金子知永都市計画部長は「社会資本総合整備計画を作成している。交付要件として広域防災拠点に定められる50㌶以上の都市公園で、地域防災拠点に位置付けられるため『防災・安全交付金』の重点計画も認められている」と答えた。

 

 ほかの公園で整備した場合の同計画の適用範囲も尋ねたところ、総合スポーツ公園以外は該当しないと説明。師緑地公園ではこの補助メニューが受けられないことが判明した。

 

 これらを踏まえ、小林氏から議会や市民への今後の進め方を問われた長坂市長は「現行案をベースに基本計画を示す」と述べた。

豊橋総合スポーツ公園の新たな野球場イメージ
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。

加藤広宣

愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。

最新記事

日付で探す

藤城建設 虹の森 さわらび会 光生会 住まいLOVE不動産 蒲郡信用金庫
hadato 肌を知る。キレイが分かる。 豊橋法律事務所 ザ・スタイルディクショナリー 全国郷土紙連合 穂の国