新城市大野の「美術珈琲鳳来館」で、「澤田弥生『時の物語』展」が開かれている。鳳来館(旧大野銀行)100周年記念イベントの一つ。28日まで。
澤田さんは美術団体「等迦会」豊橋支部に所属。油彩画やアクリル画、水墨画などを研さんし、県内外のグループ展や個展で発表を重ねている。新城市での個展は今回が初めて。
未発表2作を含む30点を発表した。会場のイメージに合わせ、竹久夢二を思わせる大正ロマン風の作品を出品したほか、華やかな女性を描いた浮世絵のアレンジ作品、片岡球子などの名画のオマージュ、複雑に色を重ねた現代的な抽象画、朝鮮民画をアレンジした猫の絵、メルヘンチックな天使の絵、新城の風景を描いた水墨画を展示。水墨画は長篠堰堤、鳳来寺山の傘杉、徳蔵寺の「木造子安観音立像」などを並べている。
鳳来館100周年にちなみ、田原市の古美術商の山田幸宏さんとコラボ展示も。会場一角に「歴史コーナー」を設け、昔の鳳来寺や乳岩の絵葉書や鳳来寺山の絵などを紹介している。
「100周年に声を掛けていただきとてもうれしい。時の扉を開いて、物語を感じて」と澤田さん。会場ではポストカードや缶バッジなどのグッズも展示販売している。
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愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。
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