四季から二季になりつつある日本、朝夕はひんやりしてきました。暑さから急に寒さ対応をしないといけなくなるのがここ数年の事象です。準備をして体調管理に気をつけたいです。それと自然災害への備えも必要ですね。先日福井県に行ったら土砂降りで、タクシーの運転手が言うには福井県は大雨警報が今年一度も発表されていないとのことです。47都道府県のうち全域で発表がない唯一の県です。これだけ全国各地で線状降水帯の発生や大雨が相次ぐ中、未発表とは驚きました。
さて今日と明日は羽田まつりです。私も幼少の頃から祭礼では五感が刺激され、非日常を楽しめる雰囲気に心が躍りました。大人に憧れてちょっと背伸びしていたあの頃を振り返ると汗顔の至りですが、どの地域でも有形無形の文化財としてぜひ後世に伝えてもらいたいです。
この地域は手筒花火発祥の地と言われています。私は大学生の時に初めて手筒花火を放揚してから数十回と体験しました。以前は9月に豊橋公園内の球場で行われていた炎の祭典にも参加しました。どれもいい思い出です。猛暑の中、蝉しぐれの大音量を浴び、防虫剤を全身にコーティングするように噴射して竹やぶに入り、竹を切ってから数カ月の準備期間に入ります。大変なこともあるが、いい花火をあげるためと数十秒の一瞬の充足のための凝縮された物語は人生の縮図とも言えます。放揚後は今までのつらさも忘れ、満足感だけが残るのが惹きつける魅力なのかもしれません。
花火でいつも思い浮かぶ言葉は「火裏之蓮(かりのれん)」です。炎々と燃えさかる炎の中ではどんな植物も燃えてしまいます。しかし蓮の花は火に向かえば向かうほど色香を増して美しくなります。逆境に立てば立つほど意気軒昂となるという意味です。時代の変化は早く、過去を振り返っても思い出を語っても前には進みません。そういう時はおもいっきり割り切って踏み切るしかないと思います。今日誕生する新しい自民党の総裁には落日から日の出の勢いを。
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