10月に入り2025年もあと3カ月をきりました。ジャネの法則ではないですが、月日の経過は本当に早く感じます。
先月末、久々の出稽古に生徒たちと行ってきました。いつも同じ道場内で稽古をしているとマンネリ感が漂い、水槽にいるカマスのように刺激もなく慢心してしまうと考えたからです。年度後半の大会に凱歌(がいか)をあげるためにもいいタイミングです。当日は多くの小中学生と先生方が参加してくださり、多くの稽古ができる環境をつくっていただけたことに感謝しています。
練習試合は勝ったり負けたりを繰り返し、悩んだ生徒もいれば平常心で淡々と攻めて技を繰り出したりと、さらなる特性が判明し私自身も勉強になりました。おおいに緊張し疲れたと思うが、この経験を忘れず稽古を積んでもらいたいですし私も精進します。
9月の大相撲秋場所千秋楽、お互い横綱初優勝をかけた一番は周知のとおり大の里に軍配が上がりました。私もテレビで観戦していた時、その映像は流れなかったですが、敗れた豊昇龍が花道で深々と頭を下げて引き揚げたそうです。そして「悔しくて悔しくてたまらないと思うけど、やっぱり深々と頭を下げて戻っていく姿、立派ですよ。横綱という地位にいる人だなと思いましたね」と解説を務めた元大関琴風さんが話していました。そういう姿勢を勝利の女神は必ず見ています。この日から次の場所にむけての戦いは始まっていますから、豊昇龍は力士としても人間的にもさらに強くなると思いましたし、お客さんも「九州では優勝するばい」と応援してくれますね。
豊昇龍の叔父は感情をむき出しにする人でしたが、何もかもあけすけに喋ったり態度に出したりせずに、思いは心に秘めて膨らませて、ただひたすら努力するのが大切だと思います。自分にできることを着実にこなして小さな幸せを蓄積していくことによってこそ人間は成長できます。また機会があれば他の道場に大相撲の出稽古のようにみんなで行きたいです。ごっつぁんです。
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